ヘドロ事件 ページ6
BAR HOMRAで入学試験の案内用紙を受け取った翌日のこと―――――…
「おぼろ」
『？』
BARの２階にある自室のベッドでボーッとしていたら、か細い声が自身の名を呼んだ。
気だるげにそちらへ視線を投げれば、赤いゴスロリ服と陽の光に反射して輝く白い髪が視界に映り込む。
『――――…どうした、アンナ』
「今日の、散歩」
アンナと呼ばれた少女はAの服を掴み、赤い瞳をきょろきょろと漂わせながら問う。
「どこ、いくの？」
『……まだ決めてない。行きたい所でもあるか？』
「おぼろが行くところ」
『………………あー』
額に手を当て、上半身を起こすと赤い前髪を後ろへ流しながらサイドテーブルに置いてある時計を見た。
時刻は9時18分を指している。
『………………』
「？」
『ぶらっと遠出するか。草薙さんは？』
「いずも、まだ」
『そうか。…………支度してこい』
「うん！」
ぴょんっと跳ねるようにベッドから降り、アンナは扉の向こうへと消えていった。
『(メモ残してけばいいか…)』
そして、Aもベッドから降りてクローゼットに手をかけた。
ユラユラと電車に揺られること約3時間―――――……
「……ぁーんっ」
『汚すなよ』
「ん！」
２人は静岡県のとある商店街付近で食べ歩きをしていた。
アンナはAと手を繋ぎながら、左手に持ったみたらし団子に齧り付く。
そして口周りについたタレを舌で舐め取った。
『(こんなんで本当にいいんだな)』
カフェラテを口にしながら、満足気にみたらし団子を食べているアンナを横目で見る。
「おぼろ」
『ん？』
「ぶじさ――――――…」
刹那、ドンッと下から突き上げるような地響きがした。
『アンナ大丈夫か！？』
「う、うん。ありがとう、おぼろ」
『いったい何が……』
「おぼろ、あそこ」
地響きで体勢を崩したアンナを支え、周りを見渡すと少し離れた所から砂煙が上がっていた。
そして人伝で聞こえてきた
『(…………
「おぼろ」
『どうした』
「泣いてる」
見下ろせば、腕の中にいるアンナは赤いビー玉越しに砂煙の方角を覗こんでいた。
「泣いてる。怖がってる。助けてって……」
『――――――――』
「助け、求めてる」
『…………ヒーローがいる』
「だめ、誰も動かない」
首を横に振りビー玉をしまったアンナは視線を上に投げ、口を開いた。
「――――おぼろ、お願い」
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一葵(プロフ) - こんばんは、文豪ストレイドッグスも見たことあります！私は中原さんが好きで登場した時とても嬉しかったです(≧∇≦) (2017年8月20日 1時) (
レス) id: 456ed5eb5d (このIDを非表示/違反報告)
周防(プロフ) - 一葵さん» 爆豪と悩みましたが、轟に決まりました！番外編もちょくちょく更新する予定です。文豪ストレイドッグスは見たことありますか？ (2017年8月11日 22時) (レス) id: 214fb76ed9 (このIDを非表示/違反報告)
一葵(プロフ) - 相手が轟君に決まりましたね(((o(*ﾟωﾟ*)o)))これからも応援しています！更新頑張ってください (2017年7月27日 6時) (レス) id: 456ed5eb5d (このIDを非表示/違反報告)
一葵(プロフ) - お久しぶりです( ＾ω＾) いよいよヴィランとの対面ですね！楽しみです（＾ω＾） (2017年7月13日 0時) (レス) id: 456ed5eb5d (このIDを非表示/違反報告)
周防(プロフ) - 一葵さん» ありがとうございます！出雲の京都弁は難しいですけどね笑 青の王は出ます。セプターの主要メンバー２人も！あとはちょっこし緑の王かなーと今のところはそんな感じです (2017年6月29日 20時) (レス) id: 214fb76ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：周防 | 作成日時：2017年6月13日 7時
