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同級生。 ページ10

すたすたと歩いていた彼は、ある部屋の前でぴたりと止まった。

がらりとドアが開かれる。

「あ、悟。帰ってきたのかい?」
「おかえりー」

中から聞こえたのは、女の子の声と男の子の声。

悟さんの学年には、悟さんを含めて3人しかいないと聞いているから、声はその2人のものなのだろう。

「…失礼します。」

悟さんはなおも無言で教室に入っていった。

私もそろそろと足を踏み入れる。

「いちおう俺の婚約者のA。」
「初めまして。A と申します。 」

あわてて頭を下げると、くすくすと笑いが聞こえた。

「ああ、あの、悟のおひめさ…」
「おい傑!」
「ふふ」

傑さんという方が何かを言いかけたけど、悟さんに阻まれて何を言われたのかはわからなかった。

「綺麗な子じゃん。五条には勿体無いくらい。」

女の子がタバコを吸いながら微笑んだ。

…タバコ、好きなの…?

「初めまして、Aちゃん。私は夏油傑。いちおう悟の友達だよ。」
「いちおうってなんだよ。」
「家入硝子。硝子って呼んでーよろしくー」
「よろしくお願いします。」

あやうく3人のペースに飲み込まれそうになるところだった。

「あの、2人にこれを…」

2人に手のひらよりも少し大きいサイズの袋を渡す。

「これ、クッキーなんですけど、よかったらどうぞ。」
「ありがとう」
「ありがとうAちゃん。美味しくいただくよ。」
「お口にあえばいいのですけど…」

にこにことさっきから傑さんはずっと笑っている。

硝子さんはにやにやと笑って、私をじっと見つめていた。

「…俺のは?」
「悟さん?」

悟さんが何か言ったけれど、よく聞こえなかった。

「…な、なんでもねぇよ!」
「悟、そんなんじゃAちゃんに嫌われるよ?」
「もう嫌われてんじゃない?Aは五条のこと好き?」

硝子さんにそう聞かれたけれど、本人の前でいうのは憚られるし、悟さんだって無理矢理婚約した相手から好かれたって嬉しくもないだろう。

「わ、分かりません。嫌いでは、ないですけど…」

嘘。ほんとは大好き。

「…そーかよ」
「おや悟、ショックなのかい?」
「別に!!」
「素直じゃないね、五条は。」

硝子さんと、友達になりたい。

普段あまり学校の友達以外と関わらないからか、直感的にそう思ってしまった。

「あの、硝子さんのこと、硝子ちゃんって呼んでもいいですか?」
「どーぞ。」




この話をぜひ皆さんに見ていただきたかったんです!
傑さんが言いかけたことはなんでしょう?!

友達。→←話したい。



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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟   
作品ジャンル:恋愛
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- まさか…… (2022年8月1日 23時) (レス) @page33 id: eaa9446555 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 甘味!さん» 甘味!さん、いつもコメントありがとうございます。実はですね、あの人夏油さんじゃないんですよ…一個下の黒髪のあの人です。ななみんと同期の…更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします! (2021年7月8日 19時) (レス) id: f9d6daf8b8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - プスメラウィッチさん» ごじょるオチです。ごじょるにしかおちません。 (2021年7月8日 1時) (レス) id: f9d6daf8b8 (このIDを非表示/違反報告)
甘味! - はい!夏油さんだと思いたいですっ(更新楽しみにしてます! (2021年7月7日 20時) (レス) id: f8e0e8f1cf (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年7月1日 4時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年6月20日 0時

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