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お願い。 ページ8

ばたばたと男性は走り去ってしまった。

「どなたに頼まれたの…?」

結局、花を贈ってくれた人自体は分からなかった。

というか、あの男性が着ていた服、呪術高専の制服だったような…

私自身とは縁のない学校といえど、婚約者が行っている高校のことくらいは知っている。

あの黒を基調とした服は、紛れもなく婚約者と似たような制服だった。

じゃああの方は、高専に通っていらっしゃる…?

もしかしたら、呪術高専に行けば、もう一度会えるかもしれない。

生徒の数自体少ないそうだし、会える確率はかなり高いはず。

悟さんに、高専を訪ねたいと、頼んでみようかしら

だけど、悟さんとは1ヶ月に一度会えるか会えないかくらいだ。

この家に帰ってこられたとしても、すぐに部屋に入っていってしまう。

だから悟さんに会うには、悟さんが帰ってきたタイミングで、悟さんが部屋に入るときに絶対に通らなければならないリビングに私がいる状態で、悟さんに素早く声をかけなければならない。

なかなか難易度は高い。

だけど、やるしかない。

あの花の贈り主を、突き止めるためには。

それから10日後の夜。

ここ最近はなるべくリビングで過ごすようにしていた。

お風呂に入っているときに帰ってこられたら悟さんを呼び止めることはできないけれど、少しでも確率は高くしておきたい。

夜ご飯を食べ終わって、食器を洗っていた時。

がちゃん、という音がしてドアが開いた。

悟さんだわ!!

急いで蛇口を捻って水を止め、タオルで濡れた手を拭った。

こちらへ近づいてくる足音がする。

ぱたぱたとリビングのドアを開けようと駆け寄った瞬間。

「わ…!」
「うわっ!…びっくりした、お前かよ。」

思っていたより悟さんはリビングに近づいていたらしく、ちょうどリビングのドアを開けようとしていた私とかち合ってしまった。

かなり悟さんとの距離が近い。

「ご、めんなさい。」

ぷいっと顔を逸らされてしまった。

「別に、謝んなくても…」
「え?」
「なんでもねぇよ!」

またぷいっと逸らされた。

そうよね。好きでもない女と距離が近くても、嫌なだけ。

ちくりと痛む胸を笑顔で隠す。

「おかえりなさい、悟さん。」
「……」

今日も今日とて、無視されて終わるのだろうけれど、ここで引き下がるわけにはいかない。








なんか中途半端なところで切れちゃいました。
申し訳ない…
さて、あの男性は誰でしょう?!誰だと思いますか?!

話したい。→←花。



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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟   
作品ジャンル:恋愛
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- まさか…… (2022年8月1日 23時) (レス) @page33 id: eaa9446555 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 甘味!さん» 甘味!さん、いつもコメントありがとうございます。実はですね、あの人夏油さんじゃないんですよ…一個下の黒髪のあの人です。ななみんと同期の…更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします! (2021年7月8日 19時) (レス) id: f9d6daf8b8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - プスメラウィッチさん» ごじょるオチです。ごじょるにしかおちません。 (2021年7月8日 1時) (レス) id: f9d6daf8b8 (このIDを非表示/違反報告)
甘味! - はい!夏油さんだと思いたいですっ(更新楽しみにしてます! (2021年7月7日 20時) (レス) id: f8e0e8f1cf (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年7月1日 4時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年6月20日 0時

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