大丈夫。 ページ33
お久しぶりです。なかなか更新することができず、申し訳ありませんでした。諸々落ち着いてきましたので、ちょこちょこ更新していこうと思います。これからもよろしくお願いいたします。
すると、医務室の外からバタバタバタという足音が聞こえ、バタン、と凄まじい音でドアが開けられた。
「おい硝子!!」
「うっせー…」
「Aはどこだよ?!!」
「ドアはもっと丁寧に開けろ。壊れる。」
「いいからさっさと教えろ!!」
悟さんと思わしき人の声が聞こえた。
「こっちだよこっち。」
バタバタ、バタン、とこけそうになっている足音も聞こえた。
そのまま勢いよく人が出てくる。
「さとる、さん」
悟さんの呼吸が、はあはあはあ、とかなり荒くなっている。
「A、おまえ、」
「はい。」
はあああああ、と息を深く吐きながら、悟さんがしゃがみ込んだ。
「ふはは、ダサ。」
「うるさい硝子。」
「A、こいつさ、毎日医務室来てAが目覚めてないか見にきて」
「余計なこというなバカ!!!」
頬を真っ赤にして怒る悟さんを、じっと見つめる。
もしかして、心配してくれたのかしら。いいえ、でも、きっと違うわよね。
一瞬そんな考えが思い浮かんだけれども、すぐに頭から消し去った。
そんなの、あり得ないことだから。
硝子ちゃんと悟さんのやりとりを黙って聞いていると、再びドアが開いた。
「硝子、Aちゃんの目が覚めたと聞いたのだけど。」
「お、クズその2じゃん。」
「傑さん。」
「Aちゃん、具合は?大丈夫かい?」
「はい。硝子ちゃんに治してもらいましたし、痛むだけであとはなんとも。」
「そう。ゆっくり休んでね。」
「おい傑、ちょっと」
「ん、待って」
悟さんが、傑さんを連れて出て行ってしまった。
2人の影がドアに映っている。
「やっぱり、あの5人はあいつ関連?」
「ああ。あの5人使ってAに接近しようとしやがった。」
「ふーん…せこいやり方だね。」
ぼそぼそと話す声が聞こえたけれど、全ては聞こえなかった。
その中で、A、という単語がちらりと聞こえ、予期しない自分の名前の登場に心臓がどきりと跳ね上がった。
加えて、花咲、という単語も聞こえてきた。
どくん、どくんと心臓が音を立てる。
悟さんと傑さんは何を話しているのかしら…
私と、あの男達のこと?
だけど、私は、悟さんの婚約者だからという理由で攫われたのではないの…?
花咲となんの関係があるの?
悩んでも答えは一向に出てこない。
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桜 - まさか…… (2022年8月1日 23時) (レス) @page33 id: eaa9446555 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - 甘味!さん» 甘味!さん、いつもコメントありがとうございます。実はですね、あの人夏油さんじゃないんですよ…一個下の黒髪のあの人です。ななみんと同期の…更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします! (2021年7月8日 19時) (レス) id: f9d6daf8b8 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - プスメラウィッチさん» ごじょるオチです。ごじょるにしかおちません。 (2021年7月8日 1時) (レス) id: f9d6daf8b8 (このIDを非表示/違反報告)
甘味! - はい!夏油さんだと思いたいですっ(更新楽しみにしてます! (2021年7月7日 20時) (レス) id: f8e0e8f1cf (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年7月1日 4時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪 | 作成日時:2021年6月20日 0時