検索窓
今日:6 hit、昨日:3 hit、合計:55,728 hit

大丈夫。 ページ33

お久しぶりです。なかなか更新することができず、申し訳ありませんでした。諸々落ち着いてきましたので、ちょこちょこ更新していこうと思います。これからもよろしくお願いいたします。




すると、医務室の外からバタバタバタという足音が聞こえ、バタン、と凄まじい音でドアが開けられた。

「おい硝子!!」
「うっせー…」
「Aはどこだよ?!!」
「ドアはもっと丁寧に開けろ。壊れる。」
「いいからさっさと教えろ!!」

悟さんと思わしき人の声が聞こえた。

「こっちだよこっち。」

バタバタ、バタン、とこけそうになっている足音も聞こえた。

そのまま勢いよく人が出てくる。

「さとる、さん」

悟さんの呼吸が、はあはあはあ、とかなり荒くなっている。

「A、おまえ、」
「はい。」

はあああああ、と息を深く吐きながら、悟さんがしゃがみ込んだ。

「ふはは、ダサ。」
「うるさい硝子。」
「A、こいつさ、毎日医務室来てAが目覚めてないか見にきて」
「余計なこというなバカ!!!」

頬を真っ赤にして怒る悟さんを、じっと見つめる。

もしかして、心配してくれたのかしら。いいえ、でも、きっと違うわよね。

一瞬そんな考えが思い浮かんだけれども、すぐに頭から消し去った。

そんなの、あり得ないことだから。

硝子ちゃんと悟さんのやりとりを黙って聞いていると、再びドアが開いた。

「硝子、Aちゃんの目が覚めたと聞いたのだけど。」
「お、クズその2じゃん。」
「傑さん。」
「Aちゃん、具合は?大丈夫かい?」
「はい。硝子ちゃんに治してもらいましたし、痛むだけであとはなんとも。」
「そう。ゆっくり休んでね。」
「おい傑、ちょっと」
「ん、待って」

悟さんが、傑さんを連れて出て行ってしまった。

2人の影がドアに映っている。

「やっぱり、あの5人はあいつ関連?」
「ああ。あの5人使ってAに接近しようとしやがった。」
「ふーん…せこいやり方だね。」

ぼそぼそと話す声が聞こえたけれど、全ては聞こえなかった。

その中で、A、という単語がちらりと聞こえ、予期しない自分の名前の登場に心臓がどきりと跳ね上がった。

加えて、花咲、という単語も聞こえてきた。

どくん、どくんと心臓が音を立てる。

悟さんと傑さんは何を話しているのかしら…
私と、あの男達のこと?
だけど、私は、悟さんの婚約者だからという理由で攫われたのではないの…?
花咲となんの関係があるの?

悩んでも答えは一向に出てこない。

ごめんなさい。→←傷。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (81 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
385人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- まさか…… (2022年8月1日 23時) (レス) @page33 id: eaa9446555 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 甘味!さん» 甘味!さん、いつもコメントありがとうございます。実はですね、あの人夏油さんじゃないんですよ…一個下の黒髪のあの人です。ななみんと同期の…更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします! (2021年7月8日 19時) (レス) id: f9d6daf8b8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - プスメラウィッチさん» ごじょるオチです。ごじょるにしかおちません。 (2021年7月8日 1時) (レス) id: f9d6daf8b8 (このIDを非表示/違反報告)
甘味! - はい!夏油さんだと思いたいですっ(更新楽しみにしてます! (2021年7月7日 20時) (レス) id: f8e0e8f1cf (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年7月1日 4時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2021年6月20日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。