番外 神代ちゃんの異変 ページ21
『ここまで付き添ってくれて有り難う、でももう
遅いから先に帰っててくれないか』
そう言われて突然家に帰らされて、電話にも出てくれなくて。
漸く学校で会えたからあの後の事聞いてみたら。
『…親戚の人達に任せてきた、その後は知らない』
思わぬ返事に一瞬呆ける。
王「え?で、でもあのオッサンは神代ちゃんの…」
『知らないって、言ってるだろう。ちゃんと医療費は払った、
後はお前にも私にも関係無い』
流石のオレもこれには何も言えなかった。
家庭内事情に踏み込むオレの遠慮とか躊躇とかじゃない。
それ以上は言わせない様な、そんな威圧に強制的に黙らされた。
もう用はないとばかりにその場から立ち去る神代ちゃん。
残されたオレは、ただ神代ちゃんの背中を見ていた。
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王「…んで、オレのこの凶行どう思う?」
何度か見た黒いスマホに話し掛ける。
今度も幻聴でもなくちゃんと返事は帰って来る。
ペ「傍から見たらストーカーのアレですね」「だよね…」
AIから見てもそう思うかー、たっはー(棒)
ペ「とは言え、今度は一日くらいなら見つかりません!
さぁ来い少年!カモン思春期的相談!」
王「単刀直入に言うけどあのオッサンの行方知らない?」
一応オレの方で調べたんだけどイマイチねー…。
もしかしたらペレちゃんなら知ってるかもだからね。
ペ「あー…えー…うっ、うーん…」
王「あ、もしかして知らない?あー知らないかー残念。
神代ちゃんの父親っぽいから聞きたい事色々あったのに」
ペ「いや、し、しら、知らない…んじゃあ無いんですけど…」
じゃあ何でさっさと教えてくれないの。
それともあれ?セーブティでも掛けられてる?
然しやがて観念した様にペレちゃんが白状する。
ペ「…あの人は、確かに神代の実父ですけど…実際に会うのは
今回が初めてです、お互い」
王「あー、確か行方不明って言ってたね神代ちゃん」
ペ「行方不明も何も…産まれてから今まで一度も会いに来なかった
奴ですけどね、あのオッサン」
そう吐き捨てるペレちゃんに少しだけ混乱する。
…うん?え?どういう事?
ペ「神代は一応お母さんから聞かされていたんですが、
聞いた話と違うその変わり様に他人かと思ったらしいので…」
ピコンと画面に表示された写真に絶句する。
王「写真の男があのオッサン!?」
そして、オレは更に衝撃的な事実を聞く。
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徒花(腐女子)(プロフ) - ヒヤシンスさん» 有難う御座います…(´;ω;`)…人体発火!? (2020年11月30日 21時) (レス) id: 77f9702d89 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヤシンス - ヤバイ、良い作品すぎて、人体自然発火起こしそう、、、めちゃめちゃ面白いです!!! (2020年11月30日 21時) (レス) id: 30c8fc4719 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:徒花(腐女子) | 作成日時:2020年5月7日 8時