第96話 ページ49
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「フィニーッシュ!ありがとう、そしておめでとう!
試合での1位は姿見少女だが勝負での1位は瀬呂少年だな!」
「う"…痛い…まじ痛い…」
あの後、1着で到着したのはボクだが、到着してから暫く動けず瀬呂がオールマイトを助けた。
まあボクか1位という事にしとこうこれは。
「姿見少女はね、スピードはいいんだけどやっぱり自制力というものが必要かな?
…全体的に」
「ぜ、全体的に…」
全体的とは…?
まあそれを声に出したらグサッと来るパターンだ、と悟り訓練を見届けた。
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「八百万のヤオヨロッパイ!芦戸の腰つき!葉隠の浮かぶ下着!麗日のうららかボディに蛙吹の意外おっぱアアア!」
更衣室の隣からそんな超!最低最悪な声が聞こえてくる。
響香のイヤホンジャックによって峰田は更衣室を覗く事はなかったが。
そのかわり哀れな叫び声が響き渡っている。
「ありがと響香ちゃん」
「何て卑劣…すぐに塞いでしまいましょう!」
「てかAどうしたぁ!?」
「ん?何が?」
更衣室にいる女子全員がボクにビビる。
「いや…すっごい禍々しいオーラが…」
「何も言われてなくて喜べばいいのか悲しめばいいのか分からないなんて事1ミリもないから大丈夫だよ?」
「気にしてるのね…」
ボクはパパッと着替え終え女子更衣室から出る。
「響香は復讐を果たしたけどボクは復讐を果たしてないから行ってくる」
男子更衣室の中を見ずに開けてから峰田の名前を呼び鏡をスライディングさせドアをすぐ閉める。
「へ?なんだこれ、鏡?姿見かー?」
次の瞬間秒の速さでもうひとつの鏡から思いっきりぶん殴った。
「いってェェェェ!!!」
「女の怖さを思い知ったかこの常識知らずなブドウ頭がくそてめぇ!」
「Aちゃん!落ち着いて!?」
「姿見くん深呼吸だ!」
次の瞬間、今の状況を説明しにくいランキングぶっちぎり第1位の人間が来てしまった。
「お前らなに騒いでんだ」
さあ、どう説明しようか。
ボクはその後職員室に連行されたのだった。
って、いやいやいやさすがにこれは説明できないから!!!
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作者名：ある x他1人 | 作成日時：2020年2月27日 21時
