第94話 ページ47
姿見side
職場体験が終わった次の日の朝。
「あっはははっ!!ベストジーニスト最っ高!!」
「「アハハハ!マジか爆豪!」」
「クセついちまって洗っても直んねぇんだ おい笑うな!ブッ殺すぞ!」
「やってみろよ８：２坊や!」
「爆豪クンもついに丸くなったのか〜!
ツンツンしてなくてAちゃん安心!!」
「んだとコラー!!」
ボクらがこうなるのも無理ない。
爆豪の頭は八三分けとやらになっていてカッチカチに固められていたのだ。
いやー!ベストジーニストほんと神すぎる!!!最高!!
そこでふと、昨日の夜の事を思い出す。
·
＿職場体験帰宅後＿
そういやボクホークスに紙切れ貰ったような…
そう思い、ボクはポケットに手を突っ込む。
「おっ、あったあった」
何書いてあるんだろ、と思いながら折られた紙を開く。
「…ん?」
紙を開いて書いてあったのは電話番号。
電話番号の始まり方的に事務所の電話番号じゃないな…
普通に考えれば携帯電話の番号。
持ち主も普通に考えれば…ホークスのもの。
…いや。ホークスがボクに電話番号を渡して何になるんだ?
もしかして修行つけてくれるとか?
でもそしたらわざわざ電話で言わなくてもいいよね?
え、全然ホークスの趣旨が見えないんだけど怖っ!!
いや!ホークスのとは限らないんだぞ姿見A!!
これは取り敢えずかけてみよう。うん。
それが1番早い。
てか一般人のボクに簡単にNO.3が電話番号渡すだなんてそーんな事ありえないわけだし…
『もしもーし、姿見ちゃーん?』
「おっとこれは予想外」
『いや何どしたの』
フラグを完全完璧に回収してしまった…!!
嘘でしょ?NO.3嘘でしょ?
こんな簡単に一般人のボクに電話番号教えちゃっていいの!?
『で、ご要件は?』
「いや、どこに繋がるのかなーって思ったらまさかのNO.3様々だったんで…
ははっ、Aちゃんビックリってわけですよ」
『俺が渡してるのに他に誰がいんの』
「デスヨネ
いや!てかてかなぜボクに電話番号を!?」
『困った時に呼んでね〜って事!じゃね!いつでも電話しちゃって!』
「はぁあ!?ちょっと!!」
ツー ツーと携帯電話から鳴り響く。
意味不すぎないかNO.3。
怖いんですけど!!何か嗅ぎ回られてんのかなーボク…
この時ホークスが福岡で満足気に携帯電話を置いていた事をボクはまっったく知らない。
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作者名：ある x他1人 | 作成日時：2020年2月27日 21時
