第89話 ページ42
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「いやー、ホークスのとこ行きたかったからさ、ホークスが雄英から行ける範囲に来るイベント調べて直談判したんだよねー」
「まさか…腹痛を訴えてたとかいう…」
「そーそーそれそれ!」
「あの時相澤先生真っ青になって飛び出してったんだぞ…」
「だろうね〜。ボク相澤先生によってホークスの前で引きずられてったもん」
「相澤先生も苦労が耐えんな…」
にしても、相澤先生かー。
おめめピッカーン!!をくらってないから恋しく思えてきたよ、寂し。
……ん?寂しい…?
相澤先生に怒られないのが?寂しいと?
いや…相澤先生に会ってないのが寂しいのか…?
「いやいやいや、んなわけあるかっての。ねぇ?常闇」
「なんの事だ?」
「あ…いや、なんでもない。忘れて忘れて」
「御意」
ボクはりんごを向き終えて皿に並べる。
「…うさぎ」
「そ!うさぎ。
肉料理しか作れない脳筋だと思ってたって?
首かっ飛ばすよ!!」
「一言も言ってないが」
可愛らしくうさぎ型に切られたりんごを常闇に差し出す。
「感謝する」
「いえいーえ」
「にしても姿見。
お前、ホークスにUSJの事とか聞かれたりしてないのか?」
「USJ?なんで?」
「お前は早く布団に入るからか…
いつも夜、ホークスにA組が遭遇したUSJ事件について質問される」
「まじ?聞かれた事ないわ」
「姿見は実力者だからだろうか…」
そう言ってりんごを食べる常闇を見ながらボクは答える。
「USJで結構ボク大怪我負ったから気使ってるんじゃない?知らんけど。
それにボクは別にホークスに力を見込まれたわけじゃないんだってば〜。
まっ、要領がいい事は自分でもわかってるけどさ」
「最後のはお前らしいな…」
苦笑いをしている常闇を横目に荷物をまとめて戸に手をかける。
「んじゃ。明日待ってるね、事務所で」
「ああ」
そうして、事務所へと帰ったのだった。
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作者名：ある x他1人 | 作成日時：2020年2月27日 21時
