第52話_第2種目_ ページ5
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参加者は2人から4人のチームを自由に組んで騎馬を作る。
基本は普通の騎馬戦と同じルールだけどひとつ違うのが、1回戦の結果に従って各自にポイントが振り当てられる。
つまり組み合わせによってポイントが違う!ってこと。
与えられるポイントは下から5ずつ。
1位に与えられるポイント。
緑谷のポイントは1000万。
完全バラエティーだねこれ。
ちなみにボクは180ポイント。
制限時間は15分。
ポイントの合計が騎馬のポイントとなり騎手はそのポイント数が表示されたハチマキを装着。
取ればとるほど管理が大変=緑谷狙えば一件落着
って事か。ま、その後狙われるけど。
じゃあ緑谷とは組めないわな。地道に行こう。
てかチーム決めボクそこそこ人気ないよね絶対。
煽ったし。(自覚済み)
よし…なら、
「心操クン」
「……」
「も〜、無視せんといてー?」
「……なに」
心操は超☆不機嫌そうな顔で振り返る。
おいおい、幼馴染なんだからもっと仲良くいこうぜ?
「この前はごめんって。だから組も」
「ちょっと話が追いつかないんだけど」
「ボク180持ってんだけどなー」
「俺がポイントで釣れるとでも?」
「大抵の人間がそうっしょ」
「はぁ…」
わっかりやっすーいため息だなお前。
もっと平和に行こうよ!!!
「ボクヒーロー科入試1位だよ!?180Pだよ!?」
「ヒーロー科落ちた俺に喧嘩売ってんの?」
「違うって!訳すとボクと組もうって事!」
「全国が見てんのに煽ってたやつと誰が組むかよ」
「だから困ってんの!!お願いだよ心操〜!
腐れ縁(仮)の仲じゃんか〜!絶対に100%第3ステージまで行かせっから!!」
ボクの全身全霊のアピールを聞くと、心操は立ち止まった。
「絶対に?」
「絶対に!!!」
心操は少し考えてからニヤリと笑った。
「なら組むよ。お前と。どうせ組まないとしつこそうだし」
「さぁっっすが心操様!!様々!!神!!」
「他のメンバーはおれが個性の"洗脳"で誘うから」
「おっけい」
そして心操は入試の時のボクのように拳を出す。
「"絶対に"次のステージまで行くからな。
あと組んでやったんだからなんか奢れよ」
「当たり前じゃん。仰せのままに。」
ボクは思い切り、その拳に自分の拳をぶつけたのだった。
「あ、缶ジュースでいい?金欠だから」
「いいよ。お前だからそんな事だろうと思ったし」
よっしゃ缶ジュースで済んだ。
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作者名：ある x他1人 | 作成日時：2020年2月27日 21時
