第87話 ページ40
姿見side
暫く待っているとホークスが飛んでくる。
てか気づかないうちにもう結構日が暮れてんなぁ…
「常闇、大丈夫ですか?」
「大事をとって明日1日病院。
明後日の朝には退院できるって」
「まあ大怪我じゃなくて良かったですよ〜!
銃声なった時はマジでビビりましたもん。
ま、あとで病院行ってきますね」
「まあその前に。飯でも行こうよ、何好き?」
…………お?
「新手のナンパですか?ご飯だけで釣れる女だとでも?」
「ちーがうちがう。普通にご飯ってこと。
てか姿見ちゃんがご飯だけで釣れる女だなんて思ってないからね?」
「ほお〜?まあ行きますけど?
お腹空いた〜!あとボクなんでも食いますのでご安心を!!
強いて言うなら肉系?」
「いや結局釣られるのね…」
·
そして到着したのは焼き鳥屋。
しかも物理的に高い。
しかもお座敷。
しかも店の人が着物。
いや絶対物理的じゃなくても高いじゃん!?
「じゃあ焼き鳥でいっかー」とか言ってたから屋台的なのとか居酒屋とか想像してたんですけど!!
「姿見ちゃんどうしたの固まっちゃって」
「いやいやいや、絶対ここお高いですよあれ的にも物理的にも…」
「なーに俺NO.3だから大丈夫」
「そのセリフを言ってみたい…」
てな訳で焼き鳥を食べてるわけです。
てかここの焼き鳥めっちゃうまい!!
あれ的に高いと必然的にそうなるのかもだけど!!
「てか常闇居ないのに良かったんですか?ここ来ちゃって」
「ホントは居た方がいいんだろうけどねー、今日サイドキック達みんな丁度夜予定あるらしいからさ。
親の見舞い行ったり〜とか。
で、どうせなら俺も職場体験の子達と外で食べよーって思ってたんだよね〜。
それにしてもやっぱり、ここの料理うまかー」
満面の笑みで焼き鳥を食べるホークスを目の前にボクも食べ進める。
「でもまあ、ありがとうございます、指名してないのにボクを取ってくれて」
「姿見ちゃん自分の売り込み凄かったもんねー。
まあ姿見ちゃんさ、自分を速くする時わざわざ鏡で反射させてるけどさ、もっと短縮して自分を速くする方法はないの?」
「短縮…ですか」
この時、この数日間で1番ホークスと常闇に劣っていた部分が浮き彫りとなった。
それと同時にボクが職場体験で極めるところが見つかったのである。
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作者名：ある x他1人 | 作成日時：2020年2月27日 21時
