第85話 ページ38
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「お前はヒーローになる環境があって、そのヒーローという仕事で金を稼ぎ皆に称賛され堂々と生きれる。
日陰者はこーゆー事するしか生きて行けねぇんだよ。
食えなきゃ死ぬ。食べ物は金がなきゃ買えない。
だから金を手に入れる為に負け組はこういうもんに手ェ染めるしかない。
まあてめぇみてぇな恵まれた環境に居る人間にはわかれっつった方が難しいだろうけどよォ」
まあ確かに、ヒーローになれる環境にはいたよ。
けど生まれ持った環境は決していいとは言えない。
父はヴィランだったから。
「おい、黙り出してどうした?それとも降参してくれンのか」
「なーに言ってんだか。んなわけないでしょ。
まあ1つ教えといてあげる。
ヒーロー目指せる人間がどいつもこいつも恵まれてると思わない方がいいよ。
そんなんベラベラ喋ってたらいつか人の地雷踏み抜いちゃうからねー」
「あ?」
「まあまだヒーローじゃないからヒーローがどんだけ稼げんのか知らないけど」
「まだヒーローじゃないからって…。お前…学生か…?」
ははっ、ばーれちゃった。
なんて思いながら相手を見る。
「ならな〜んにも怖くなんかねぇじゃねぇか!!」
そう言い銃を取らずに走ってきた。
おっ、武器捨ててくれた。
このボク相手に体術で向かってきちゃうとかついてないねこいつ。
殴ってきた右手を掴み引っ張る。
そのまま蹴りを入れ、上に乗っかり両手を掴んで固定をした。
「な…っ!んで女の学生なのに俺を固定できんだよ…!!」
「さあ?ヒーロー志望なんで」
ボクはそう言って首裏に手刀をうつ。
うお、めっちゃ簡単に意識手放すじゃん。
その時、上から見覚えのある赤い羽が視界に映った。
「へ…なぜここにホークスが?」
「いやー、ターミラとツクヨミが大怪我なんてしたら俺怒られちゃうし?
まあツクヨミは怪我しちゃってるけど。
にしてもすごいねー。
こんな男に体術で対抗出来ちゃうなんて。
将来有望ってやつ?」
ホークスはそう言いながら常闇と犯人を抱えて飛んで行った。
「その他の犯人たちはサイドキックに頼んだから大丈夫。ターミラは事務所前で待っててねー」
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作者名：ある x他1人 | 作成日時：2020年2月27日 21時
