第84話 ページ37
まあ小屋っていうよりでかめの古倉庫。
屋根とかにも所々穴空いてるし…
警備薄くない?って感じ。
まあ逆にこんくらいボロい方が人がいるとは思われないのかもだけど。
「屋根の穴から俺が見てくる」
「よろよろ。このカメラで写真撮ってきてよ」
ボクはホークスに渡されたカメラを常闇に渡す。
しばらくして常闇が戻ってきた。
「黒だ。取り引きしている」
常闇が撮ってきた写真には数人の男がバッグを渡していた。
証拠GETってやつだ。
「だろうねー。火のない所に噂なんて立たないし」
「倉庫の中央に集まって取引きしていた」
「まあこの場合とつって制圧しちゃった方がいいのかもね。ボク達2人とも制圧向きだし」
常闇が頷いたのを確認し、ボクは常闇と倉庫の中に突っ込んで中央に集まっているヤツらを倒していった。
·
体術だけでいけるじゃんこいつら。
思いのほか雑魚いヴィランに拍子抜けする。
全員紐で縛ったあと、バッグの中身を確認した。
「ハイ黒確〜」
「じゃあ連絡す…ッ!?」
「ツクヨミ!?」
ボクは響いた数発の銃声と共に振り返る。
常闇はその場に崩れ落ちていた。
あー、ボス的存在いた感じか、
常闇は腕と足を負傷している。
死にはしない位置だと思うけど…やばいなこれは。
「お前も撃たれたくなけりゃここで降参しとく事だな、ヒーローさんよ」
「撃たれたくないけどこれも仕事ってやつなんだよね〜」
「か弱〜い女の子を撃ちたくねぇけどよ〜
俺もこれ仕事なんだよお嬢ちゃん」
こいつらなんかガチで撃ちそうだな…
そこでボクはパチンっと手と手を合わせた。
「じゃあまずはとりあえずお話し合いしましょうか!」
「は」
「ボクは会話中攻撃をしない。
だからそっちはその銃を置く。
簡単でしょ?平和平和〜」
ボクはその場で仁王立ちをした。
「まず。ヒーローとして仕事やってるわけじゃん?
ここでボクが君を見逃したらこっちも色々と終わりなわけよ。
ボクは確かに君の仲間をボコした。
だけどそっちは銃を使った。
それってやっぱりこっちにハンデはあるよね?
ボクの連れは出血量結構多いし」
取り敢えず学生であると言う事を隠そう。
バレたら確実に舐められちゃうしね。
それに今何も言われてないって事はこいつは雄英体育祭を見てないって事だ。
と、ここで相手は口を開いた。
「お前はさぁ、要は勝ち組だろ?」
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作者名：ある x他1人 | 作成日時：2020年2月27日 21時
