第81話 ページ34
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「それにしても2人とも着替えるの早かったねぇ。
雄英は着替える時間さえも無駄にせず訓練するの?」
「雄英、というか…」
常闇の言葉にホークスはハテナを浮かべた表情をする。
「雄英全体じゃなくてうちのクラスはって感じです。
まあ全体でも遅くは無いですけど。
担任が合理主義者なもんで」
「ほえー、遅刻したら即終了ってわけか」
「まあ感覚が普通だったらうちのクラスで遅刻するアホは居ないですけどね」
「その割には姿見は毎度毎度…」
「Shut up」
「御意」
まあそんな調子でパトロールをしているわけですよ。
某合理主義者はまさかここで自分の話をされてるとは思わないだろうね。
今頃クシャミしてる頃かな。
にしても九州は晴れてんだなー。
久しぶりの日差しに姿見Aはテンション上がりっぱなしですよ。
「おっ」
ホークスはその一言を発してすごいスピードで一直線に飛んでいく。
「へっ」
「何…ッ!?」
途端にボクと常闇は全力で走る。
ねえてか常闇飛べるとかチートじゃね!?
と、差が開きつつある常闇の背中を見てボクは心の中で叫ぶ。
「ステンレス3ミリィ!」
ボクは自分の背中に向けて反射させた。
「スピード出過ぎたぁぁあぁぁ!!」
あっという間に常闇を追い越してホークスの背中が見えたが、ボクはここで問題に気付いた。
止まれない、と。
もう事件を解決したらしいホークスにボクは叫んだ。
「止まれ自分〜〜!!!」
「ちょーいちょいちょい!」
ボクはホークスに止められどうにか立ち止まる。
「あ…ありがとう、ござ…います…」
「手加減ってもんを学ぶ事だよターミラ」
「うっす…」
車が衝突しそうになってたらしい。
後処理をサイドキックが進めていく。
常闇も辿り着いたところで、ホークスは曲がり角の方を向いて一言発した。
「俺あっち行ってくるから後処理よろしく」
「「え"」」
そしてまた猛スピードで曲がり角へと飛んで行った。
「ちょ…、早…っ」
なんて言いながらもホークス追っかけ一日目は終了したのだった。
＿＿＿
おまけ
「ゴホッゴホッ」
「どうしたイレイザー!!風邪ならうつすなよ!!」
「日々のストレスだろ、気にすんな」
「ストレス溜まってんのかァ!?」
「8割姿見2割お前だ」
「こいつぁシヴィーー!!」
相澤消太はクシャミじゃなくて咳らしい。
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作者名：ある x他1人 | 作成日時：2020年2月27日 21時
