第73話 ページ26
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「この結果を踏まえ、指名の有無に関係なくいわゆる職場体験ってのに行ってもらう」
おお、学生っぽいねぇ。
「お前らはUSJん時一足先にヴィランとの戦闘を経験してしまったが…
プロの活動を実際に体験してより実りある訓練をしようってこった。
まあそのヒーロー名はまだ仮ではあるが適当なもんは…」
「付けたら地獄を見ちゃうよ!」
その声に男子軍(1部)のテンションがぶち上がる。
18 禁ヒーロー ミッドナイトが来たのだ。
「学生時代に付けたヒーロー名が世に認知されそのままプロ名になってる人多いからね!」
「その辺のセンスをミッドナイトさんに査定してもらう。俺はそういうのできん」
確かに。
相澤先生名前とか付けたらアウトなタイプでしょ絶対。
「姿見お前聞こえてんぞ」
「え、声にでてた?嘘ですよ相澤先生、ゴウリテキキョギです」
「それ言いたいだけだろ」
「まあまあ。とりあえず名前決めましょ!」
·
相澤side
とてつもなく失礼な事を言われたが俺は寝袋を取り出す。
ヒーロー名決めか…懐かしいな。
俺のヒーロー名、"イレイザーヘッド"は確か…
＿10年前＿
「ヒーロー名決めてないって!?」
ヒーロー名決めの時間、いつも通り山田ひざしがテンション高く話かけて来た。
「メディア出たくないし俺は名前にこだわりないから」
「こだわりないって事は消しゴム君でもいいの?」
「ダサさの度合いっつーもんがあるだろ」
「こだわりないって言ったじゃん!?」
こちらも相変わらずうるさく反野鏡華が話かけて来る。
「よし!じゃあイレイザーヘッドだ!」
「じゃあそれで」
「なんで山田のはいいの!?ボクの採用しろし!!」
「センスがあるから」
そんな思い出を懐かしみながら、生徒に向かって話す。
「将来自分がどうなるのか、名を付けることでイメージが固まりそこに近づいていく。
それが"名は体を表すってことだ"。オールマイトとかな」
そう言って俺は寝袋の中に入った。
·
姿見side
発表形式というみなが恐れる状況の中ら梅雨の"フロッピー"で和んだのだが、数分後爆弾が落とされた。
「爆殺王」
「そういうのはやめた方がいいわね」
「なんでだよ!?」
ヒーロー名じゃなくてヴィラン名の間違いだろこいつ。
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作者名：ある x他1人 | 作成日時：2020年2月27日 21時
