第68話 ページ21
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今さっき決勝が終わったらしく、ボクは今表彰式の舞台に向かっている。
1位は爆豪。
轟が本気を出さなかったらしく、機嫌は最悪なのだそうだ。
きっと今頃狂犬のごとく吠えている事だろう。
「おっ、来たぞー」
「もー、Aホントに無理しすぎ!!」
「ごめんごめ〜ん」
「ホラホラ、並んで並んで」
ボクは始まるギリギリに到着し列に入る。
「今年度雄英体育祭１年の全日程が終了!
それではこれより表彰式に移ります!」
ボクは表彰台の上にしっかりとした足取りで登って行く。
ちらりと隣の1位を見ると、哀れにもガッチリ拘束されている爆豪が居た。
「ヴィラン顔負けだね〜ぇ。さっすが〜」
「ん"ん"〜!ん"ん"〜!!」
「うわ狂犬」
煽っても殴りかかろうとしてこないからなんとでも言えるねこりゃ。
「３位には姿見さんともう１人飯田君がいるんだけどちょっとおうちの事情で早退になっちゃったのでご了承くださいな」
全力のメディア意識をしているミッドナイト先生。
てか飯田どしたんだろ、家の事情って。
確か飯田のお兄さんはプロヒーローだったと思うけど。
インゲニウム、だったっけ。
「それではメダル授与よ!
今年メダルを贈呈するのはもちろんこの人!」
「ハーッハッハッハッ!!」
この笑い方は1人しか居ないよね。
てかあの人にメダル贈呈されるとかボクすごくね!?
「私がメダルを持って、」
「我らがヒーローオールマイトー!」
「きた〜!」
うーん、事前にもっと打ち合わせをしとくべきだね先生方。
「姿見少女、おめでとう!女子で唯一の表彰台だね!」
そう言ってオールマイトはボクの首にメダルをかけた。
「えへ。そうなんすよ〜」
「はっはっは!そう軽く行ける所も君の長所であるのかもね。ただ短所でもある。
怪我をしているのに強行突破で戦ってしまってはヒーロー人生を狂わせてしまうよ!!」
「デスヨネ」
「でも実力はこのまま伸ばしていってくれ!
さすが入試1位と呼べる所は沢山あった!」
そう言ってオールマイトは「女子だから…」とハグではなく握手をしてくれた。
割と考えるんだなこの人も。
そのまま轟、爆豪とコメントとメダルを頂く。
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作者名：ある x他1人 | 作成日時：2020年2月27日 21時
