第1話 ページ2
今から約14年前の冬。
俺、相澤消太は雄英高校ヒーロー科を受験しにきていた。
早めに家を出たが、思ったより早すぎたらしい。
まばらにしか人がいない。
俺らしくないが、あの最高峰のヒーロー育成高校だ。
さすがに緊張する。
「ふぁ〜ぁ…」
その時、緊張感をぶち壊すほどのでかい欠伸が聞こえてきた。
いや、ここでか？
この入試前の時間にか？
そんなに余裕があるのか？
と、ここまでで俺はその欠伸をした少女をガン見してしまっていたらしい。
「へ?私に何かついてます?」
「え、あ…いや…何も」
「まっ丁度いいや、やることないし暇つぶしの相手になってよ」
「は、はあ…」
この時俺はこう思った。
面倒くさそうなのに絡まれてしまった
と。
そんな気持ちを全力で出さないようにはするが。
「この入試、きみは自信ある?」
「わからんが…一応それなりに勉強はしてきた。
…お前は?」
「う〜ん…自信は絶望的にない!!」
「なのに受けるのか?」
「自信はないけどなんか大丈夫っしょみたいな?
なんとなーく受かる気がして。
とか言ったら人怒らせそ。怒んないでね」
「受験において全くもって合理的じゃねえな…」
「てか合理的、かぁー…
うん。うんうん。よし、受かったら友達ね」
「はああぁあ?」
おい待て、こいつ何言ってんだ。
数分前に出会ったばっかだぞ俺ら。
「なんか合理的って言う人と友達になったら学校遅刻しなさそーって思ってさ〜」
「そんな理由か」
「今朝だって目覚まし時計5個設置して近所からクレーム来てやっと起きれたんだよね」
「手遅れだろ」
「いやいやいや私あるあるを手遅れ呼ばわりすんなし!!」
「あるあるなのかよ」
こんな調子で話しているうちに受験時間となり、
俺たちはそれぞれの場所で試験を受けた。
初対面なのに気軽に話せる。
第一印象はコミュ力が高いうるさいやつ。
あいつと話していて、気付けば緊張は忘れていた。
こういうカリスマ性のある人間がヒーローに向いているのだと、俺は密かにそう思った。
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くコ:彡 - 上から目線ヤオモモのコスチュームですが、本来の要望はもうちょっと露出多かったみたいですね。次世代ミッドナイト!? (2021年11月6日 6時) (
レス) id: 2a355457dd (このIDを非表示/違反報告)
くコ:彡 - 面白いです！設定のところの“発現”が“発言”になってますよ。 (2021年11月6日 6時) (レス) @page10 id: 2a355457dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ある x他1人 | 作成日時：2020年1月13日 16時
