第204話 ページ7
相澤side
日も暮れた頃、俺は体育館γの扉を開いた
「姿見」
「どうしました?」
そこには首にタオルをかけ、スポーツドリンクを一気飲みする姿見がいた
「自主練、してたのか」
「はい、めーっちゃ汗かきましたよ」
と、言いながら汗を拭っている
「最近毎日ここ来て自主練してるんだってな」
「そうなんですよね〜、自主練の汗をかく楽しさに目覚めちゃいまして」
「水分量足りてんのか」
「ちゃんと毎回用意してきてるんで安心してくださーい」
「すごい汗かいてるな、どれくらい自主練してるんだ」
「どれくらいでしょーね、少なくとも太陽は沈んで無いくらいからだったような…
ところで先生、何を探ろうとしているんですか?」
全く表情が変わらない
いつもの調子で聞いてくるからこそほんの少し動揺してしまう
誘導尋問を図ろうとしたがこいつには効かないらしい
いっそ姿見はひっかけるよりも直で聞いた方が早いか…
こう見えて姿見は勘が鋭いのだ。変な事は言えない
「ここ最近詰めすぎだ
これじゃあ大切な時に体壊すぞ」
「別に詰めてませんよ、みんなよりちょこーっと練習してるだけです」
「疲れたなら立ち止まれ。歩き続けても疲れが溜まって爆発するだけだ。すぐバテるぞ」
「なんの事ですか」
どうしても折れてくれないらしい姿見に昼間、エクトプラズム先生から聞いた話を持ち出す
「聞いたぞ。授業の時、休まずぶっ通しでずっと訓練してるってな」
「休憩するほど疲れなかったので」
「お前の実力はクラストップだ
そんな焦る必要は無い」
「上には上がいます。立ち止まってたらその間にも抜かされてく」
「それでも今の時点では十分な、」
「先生が十分だと思ってても救えてない時点でボクは十分じゃないと思ってるので」
語気を強めた姿見は荷物を持って体育館γを後にした
どうしても重なってしまう。あの頃の自分に
反野を失った頃の自分を思い起こしてしまうのだ
文化祭。
これまで姿見を見る限りこういうイベント事に1番過敏に反応するやつ、という事は分かりきっている
それなのに今回は文化祭の話題を出してもそこまで反応しなかった
いつもだったら「文化祭!?青春じゃん!」とか言って騒ぎ立てるはずなのに
あいつが青春青春とイベント事を楽しみにしていたのはきっと、中学時代にできなかった事を今楽しもうとしたからなのだろう
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ある(プロフ) - なつみさん» ありがとうございます！頑張って作り込んでます！！笑 (6月12日 0時) (
レス) id: 5248a7b457 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ - めちゃくちゃ作り込まれていて面白いです。更新頑張ってください!!!!!応援してます!!!!! (2022年4月14日 21時) (レス) @page45 id: 42847795b4 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 猫さん» とっっても嬉しいです！！応援よろしくお願いします^ ^ (2021年12月27日 11時) (レス) id: 24dd2edea5 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 凄く面白かったです！応援してます！！ (2021年12月8日 22時) (レス) @page46 id: 159bb94574 (このIDを非表示/違反報告)
ある(プロフ) - おちゃきちさん» ありがとうございます!! 自分でもいつ終わるのかわかんないです!笑 これからも応援よろしくお願いします! (2021年10月15日 1時) (レス) id: 24dd2edea5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ある x他1人 | 作成日時：2021年1月26日 18時
