第220話 ページ23
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これ、除籍1歩手前ってやつ?
はは、まあ当たり前っちゃ当たり前か
こんな人間ヒーロー科に置きたくないわな
除籍されたらどうしようか
おばあちゃんの家でゆっくりして適当にバイトでもしてこっかな
と、荷物を抱えて寮の共同エリアに出た
「Aちゃん!!大丈夫!?」
そんな声と共にたくさんのクラスメイトがゾロゾロと共同エリアに出てくる
「え、何が?」
「いや、今日いつもよりおかしかったからさ!」
「全然大丈夫だけど…」
これはあれか、さっきのボクの様子見て三奈がみんなに声掛けた感じか
「でも…、」
「やっぱり大丈夫じゃないよね?前からずっと思ってたもん」
「クラスメイトなんだから頼って?」
「A疲れてるのー?わかるよ〜、最近詰め詰めだったもんね」
「てかその荷物なに!?どこ行くんだよ!?」
「だから大丈夫だってば」
自分が思ったより低い声が出てびっくりする
「え、姿見?」
もういいや、このヒビは補修できない
いつものボクならできた
でも今のボクにそんな余裕は1ミリたりともない
…余裕なんて、もっともっと前からなかったはずなのに
「なんも知らないのにわかるとか軽々しく言わないでよ」
「え?」
「ボクはみんなが思ってるほど単純じゃない」
「なんも知らないって…お前から言ってくれなきゃわかんねぇよ」
「つまりそれはボクが過去を話そうと思うほどみんなを信用してないってこと
ボクがどこか行こうと何しようと死のうと勝手じゃん」
勢いでそう言うとクラスが全体的にザワつく
「し、死ぬって…っ」
「A。何があったかウチにはわかんないけどさ
死ぬなんて軽々しく言う言葉じゃないの」
「そーだよ!いつものAに戻って?一緒にがんばろう?」
「Aちゃん、その明日を生きられない人もいるんだから生きようよ」
「あーーもーー、」
その声と共に教室は静まり返った
「それが分かったつもりって言ってんの。キレイな正論投げかけられても響かないから。つか普通の事で響いてたらこんな事になってないっての」
「す、姿見、」
「今のボクにとって生きろって言葉は死ねって言葉と一緒
頑張ろうって?何を頑張んの?これ以上何を頑張ればいいわけ?
生きてるだけで精一杯なのに。これ以上頑張れとかそれこそ死ねって事じゃん!」
止まれ、これ以上言っちゃダメ、もうやり直しが効かなくなる
そう思ってはいるけれど。1度壊れたブレーキはそう簡単に止まらない
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ある(プロフ) - なつみさん» ありがとうございます！頑張って作り込んでます！！笑 (6月12日 0時) (
レス) id: 5248a7b457 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ - めちゃくちゃ作り込まれていて面白いです。更新頑張ってください!!!!!応援してます!!!!! (2022年4月14日 21時) (レス) @page45 id: 42847795b4 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 猫さん» とっっても嬉しいです！！応援よろしくお願いします^ ^ (2021年12月27日 11時) (レス) id: 24dd2edea5 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 凄く面白かったです！応援してます！！ (2021年12月8日 22時) (レス) @page46 id: 159bb94574 (このIDを非表示/違反報告)
ある(プロフ) - おちゃきちさん» ありがとうございます!! 自分でもいつ終わるのかわかんないです!笑 これからも応援よろしくお願いします! (2021年10月15日 1時) (レス) id: 24dd2edea5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ある x他1人 | 作成日時：2021年1月26日 18時
