episode.58 ページ11
虹「わぁ〜〜！！！」
望「すごいすごい！！色んな色があるで！」
崇「ほふぁ、ほんまやなぁ…」
淳「本格的やんか！ほんま、すごいで神ちゃん！
ちょ、照史ちょっと涙目やん」
照「こんなすごいもん…すごすぎるで…」
流「写真とろ、こーじたちに自慢したろ」
重「天使が作るとこんなにも美しいんやな…」
桐山家のお皿の上に並べられた、8色のマカロンたち。
望「俺、ピンク！ピンクがええ！」
重「ちょ…！おま…」
淳「じゃあ俺レモンで」
照「え？！そこは兄である俺ちゃうの？！」
淳「こういうのはな、早いもの勝ちや」
淳太の言葉を口火に、残り4人の目の色が変わる。
照「俺は太陽みたいやから！オレンジで！」
流「んー、青すきやから、これで」
崇「珍しそうやから、この紫っぽいのがええ！」
重「ああぁー……お前らぁ…」
神「しげ、食べたいの残っとらん…？」
重「なっ…！そんなわけないやんか！！
こ、この1番大きいやつ！赤いの！」
淳「神ちゃんは？2個余っとるよ？」
神「えっと…ピスタチオ、かな」
崇「茶色が余っとるけど、これは…」
望「ひょこやおね、たへたひ！」
流「望、口から飛ばしてる、マカロン」
照「争奪戦か？！俺はチョコ食べられへんけど…」
みんなが大絶賛しながら、もちゃもちゃマカロンを食べて騒いでいる中、智洋は少しソワソワ、浮かない顔。
それに気づいた大毅は、ずっと見てきたからこそ、智洋の気持ちを察してしまう。
一途な恋心は時に、残酷だ。
重「あー…
こーんな幸せな時間に争うのもあれやし
世話になってる人にあげるのがええんちゃう？
遠藤さんとか、莉子とか」
神「……」
崇「あ、莉子甘いもの好きやし、喜ぶかもな！」
重「…神ちゃん、一緒に行こか？
もう暗いし…ちょっと歩きたい気分やねん」
神「えっ！あ、おん、そやね…
莉子ちゃんにはほんま世話になっとるし…」
重「ほんなら、ちょっくら行ってくるわ〜」
1人だと勇気が出ないーーという理由には触れずに、誰もが考えられる同行の理由を付ける。
それは、『男としてのプライド』というものが、大毅にも痛いほど分かるからだろう。
淳「しげ…ほんまに、神ちゃんのこと大切なんやな」
照「おん…せやな…」
崇「……俺、余計なことした…？」
家を出て行く2人の背中を見届けながら、「�陲舛磴鵑呂覆鵑皸�くないで」と小さく言った淳太の声が、リビングに溶け込んでいった。
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ぽぽ(プロフ) - ゆいさん» ゆいさん、コメントありがとうございます◯*｡初めてコメントいただき感無量です…！これから少しずつ気持ちの変化も書きたいな、と思っているので気長に待っていただけると嬉しいです♪なにせ、のぞむくんまだ小学生なので…笑 (2021年10月2日 13時) (
レス) id: 37c0aa486b (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 青桃の気配を感じ取ってニヤニヤしてしまいました☺️しかしお互いに自覚がなさそうなのでここから先どうなるのかソワソワドキドキです。更新楽しみにしています。 (2021年10月1日 20時) (レス) id: 127582e3c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽぽ | 作成日時：2020年12月27日 16時
