episode.26 ページ28
淳「あ、そういえば」
職員室に日誌を届けてから、気持ち急ぎ目に下駄箱へ向かっている最中、淳太が思い出したように呟く。
淳「今朝ののんちゃん、
なんであんなにプンスカしとったんやっけ?」
崇「……だはぁぁー…忘れとった……」
淳「えっ、なになに、まさか…しげ…」
崇「あー!ちゃうちゃう!
大毅と血ぃ繋がってへんことは分かっとるし
だから何?って顔されたから気にしてへんよ」
淳「びっ…くりしたわあ、ほんなら何?」
崇「端的に言うとなあ、なんだかすっごく、
とってもすごく、俺のことが好きみたいで…」
淳「はあ???」
崇「いやっ、真剣に!真面目に!!
あ、好き言うても、兄弟のアレやけど!」
淳「当たり前やん!てかそこまで言ってへんし!」
崇「なんかなぁー、大毅と望、どっちも弟やん?
だから同じように接するし、話も聞くし
買い物も、出来るだけ3人で行くんやけど…」
淳「おん、たしかに、
照史のとこもそんな感じやしな」
崇「それでたまに、大毅と皿洗ってる時とかに
学校の話で盛り上がったりすると、もう…」
淳「プンスカ?」
崇「そう、プンスカ、今朝がまさにそのパターン
大毅は気にしてへんからまだええんやけど、
たかにぃ、のんちゃ、いちばん?!って
めっちゃデカい声で毎回確認されるんや…」
淳「おぉぅ…めちゃくちゃ愛されとんな…」
崇「親もずっとおらんし、歳も離れとるし、
親みたいな感じでも思ってくれとるんやろうけど
大毅と俺がちょっとの間でも2人になって、
話しとるとこ見つけたらもう大惨事よ」
淳「まぁー、根っからの甘えん坊さんやしなあ」
崇「そやねん…可愛いんやけど、たまに困るぅ…」
淳「まぁー、しげと頻繁にケンカする、
とかじゃなくて、とりあえずよかったわ」
崇「そんなんなってたら、俺しょんぼりしとるよ」
困ったように眉を下げ、力なく笑う崇裕。
2人の目線の先には、いつもよりも待ちぼうけしていた小学生組が。
大きく手を振り、2人の元へ寄ってくる。
照「じゅぅぅんたくぅーーん!!」
重「たかにぃーー!!おっそーい!!」
神「ちょっと心配したで、な?りゅうせ…」
流「………ねむたい、望、待っとる…」
淳「ごめんなあ、急に仕事頼まれてん」
崇「待たせてごめんな、ほな行こか〜」
6つの影が夕焼けに照らされた道に、伸びていく。
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作者名:ぽぽ | 作成日時:2020年11月30日 1時