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episode.22 ページ24

流「とも、」

神「流星!」



『桐山兄弟めっちゃかわええ…』

『ぽやぽやイケメンときゅるきゅる天使…』

『自然と肩組める男子うらやましいわあ…』



子供の少ない七区の虹彩小学校は、各学年2クラスずつ。

体育や音楽、家庭科などは2クラス合同で行う。

今は体育の授業、恒例と化している智洋と流星の絡みは、学年の女子生徒の癒しとなっている。



神「今日の昼休みのサッカー、見たで!」

流「ほんまぁ?」

神「おん!ゴールしとるとこ、見た!」

流「今日調子よかってん!」

神「しげも見てたで!」

流「あいつ絶対見てへんやろ…」

神「え?なに?」

流「なんでもないで、今日ダンスやんな」

神「おん、球技じゃなくてよかったわ〜」

流「とも球技は苦手やからな〜
  足速いしダンスもめっちゃうまいのに」

神「言わんといて」



ほのぼのした会話を女子生徒、もはや男子生徒も暖かく、かつこっそりと聞く。

先生の授業開始の声と共に授業が始まり、みんなが定位置につく。

2月から始まったダンスの授業も、そろそろ集大成に入るらしい。

6人グループで、指定曲4曲から1曲選び、創作ダンスをする。



『ともひろくん、ここ分からんのやけど…』

神「ここちょっと難しくしちゃったかな、
  手をこっちに出すとき、足を斜め後ろに…」

『流星、流星!ぼーっとしとらんと、やるで』

流「んー?あ、ごめん、とも見てた
  あの班のふりつけ、ともがやったんやって」

『なんでお前がドヤってるんや…』

神「ええ感じ!できとるで!」

『ともひろ、君は何モンや…バリ疲れた…』

神「?なんかごめんなあ…?
  あ、りゅーせー練習しとる」

『流星…ぼーっとしてたくせにダンス完璧やん…』

流「なんか、できたな」

神「流星かっこよかったで!」



智洋の賛辞に満足したのか、右口角をあげて笑いながら、グッと親指を立てる流星。

その後も各グループ練習を続け、時々先生にアドバイスをもらいつつ、仕上げていく。

一斉に練習しているので音は小さく、細かい音も聞き分けて振りに組み込んでいた(智洋が)智洋の班は、少し苦戦していたようだが。



〜♪



神「あ、『旅立ちの日に』や」

流「照史、びーびー泣いてそうやな」

神「ふふっ、そうやね
  帰ったら、話聞いてあげようや」



体育館から微かに聞こえる卒業生の歌声に、智洋と流星は目を見合わせて微笑んだ。

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作者名:ぽぽ | 作成日時:2020年11月30日 1時

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