episode.19 ページ20
ピポピポピーンポーーン！
ガチャッ
重「だぁぁー！うるさ！照史やろぉ！
ピンポン連打、やめろ言うてるやんけ！！」
神「………」
重「ぇぇ〜〜……と…神…ちゃん……？」
勢いよくドアを開けたと同時に怒鳴り散らした大毅の前には、4年前と変わらないきゅるんとした瞳で見つめてくる智洋。
重「いやっ、今のは違うんや、うん、
神ちゃんに言ったわけとちゃう、うん、
神ちゃんなら、いくらでもピンポンしてええから
神ちゃん専用ボタンも作るから」
智洋の肩にがっちり手を置き、真剣な眼差しで噛み締めるように言葉を吐く。
神「………ぷっ」
重「えっ？！可愛い！けど、何？！」
必死に弁明する大毅をキョトンと見つめていた智洋が吹き出し、想定外の反応に大毅が慌て始める。
智洋の笑顔を直視した感想もドサクサに紛れて発言しているのは、スルーしよう。
照「……っ、あっはっはっは！！！
しげ、お前さいこーやな！！！」
淳「真面目な優しい神ちゃんが、
ピンポン連打なんてするわけないやんか」
神「ごめんなぁ、しげ
あっくんがいつも淳太をからかってる仕返しに
って、ピンポン連打して俺だけ置いてってん」
すごい勢いで照史と淳太を睨む大毅。
大爆笑の照史と、ニヤニヤしている淳太、その近くでボーッと立っている流星。
重「…ピンポン連打はええけど、神ちゃんを…
神ちゃんを利用するなんて、ヒキョーやぞ！！」
照「変な言い方すんな、あとモンチはやらん」
神「てゆか、俺ならいいってどーいうこと」
流「とも、まじか」
クスクス笑う智洋に、天然で有名な流星も思わず呟く。
また、キョトン顔に戻る智洋。
神「ん？何、どういう…」
重「んなぁぁーー！！！もう、行こ！！」
神「うるさぁ…てか、�陲舛磴鵑箸里鵑舛磴鵑蓮�」
淳「慌てすぎやろ、ほんま分かりやすいわ」
流「相変わらずバレバレやな、とも以外には」
照「モンチこっちきーや、うるさいの移るで」
この騒がしいやりとりは全て�霤腸箸慮軸悗嚢圓錣譴討�り、近所のご老人たちは彼らのやり取りを、密かに楽しみにしている。
本人たちは気にも留めず、今日も朝から元気いっぱいだ。
「うるさいの移るってなんやねん…」とブツブツ言いながら、家の中へ半身だけ戻る大毅。
重「たかにぃー！望ー！神ちゃんたち来たで！」
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作者名：ぽぽ | 作成日時：2020年11月30日 1時
