タタは可愛いけどテテはうざい。2

小さなメモ ページ18

「……」



部屋には秒針の音だけが響く。全く眠れない。



「……………………もう！なんなのあいつ！どーかしてるでしょ！」



『芸能人と遊びに行ったりそれが満足なだけだったんだろ？怒らないことをいいことにストレス発散の道具だったとか？はあ…結局お前もそういう女か…』



なんで私があんなこと…ムカつく…



『俺はどんなに冷たくされても好きになってもらえるよう努力してきたのに何だよ！』

『そんなに嫌いなら最初から嫌だって…付き合えないってはっきり言えば良かったんだ』



「……」



『俺は…こんなに好きなのに…Aは少しでも男として見てくれなかったの…？』



「…っ…んあ〜もう！なんなのさっきから！」



思い出したくもないのにさっきからテヒョンの言葉とテヒョンの顔が頭から離れない。



『あのさ、もっと素直になれないの？』

『え！彼氏からのならもらっちゃダメじゃん！』

『いいの。飲む気分じゃない』

『わざわざ持ってきてくれたのに…』



はあ…なんで捨てなかったんだろう…

ベッドから出て机の端に貼ってある小さなメモ紙を見て思った。



"寒いからこれ飲むんだよ！愛しのダーリンより♡"



………………バッカじゃないの。

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