父の涙 ページ24
ガタッ
私は勢いよく立ち上がった。
SY「ちょ…どうした?」
「行かなきゃ」
"今日母さんの葬儀を身内だけでする"
SY「へっ!?どこに!!」
「日本に…日本に帰らなきゃ」
"Aも母さんに会いにおいで"
SY「え!日本!?ええ!?」
日本に帰るという言葉に驚きを隠せないソユンを無視して、急いで机の中身をリュックにつめていく。
そして急いで教室を出た。
走って走って家に帰りパスポートと財布だけを手に取るとまた家を出て空港に向かった。
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父(A!!)
いつの間にか日本に着いていて、どうやって飛行機に乗ったかも覚えてない。
カトクで送られてきた葬儀場を伝え、タクシーに乗ってやってきた。
父(A…ごめん…急にごめんな…っ…)
葬儀場では私を一人寒い中待っていたお父さん。
久しぶりに見たお父さんはやっぱり少し年をとってて、そして痩せていた。
「……」
私の姿を見た瞬間泣き崩れたお父さんをたたぼーっと見つめる。
お父さん……
こんなにして大の大人が号泣するのを私は生まれて初めて見た。そしてこんな弱ったお父さんも。
(お父…さん…とにかく中入ろう…?)
泣きながら頷いたお父さんの腕を支えて葬儀場に入った。
(Aちゃん…?Aちゃんよね?)
そう言って近づいてきたのは私の叔母。「お母さんのところに行っておいで」と言われ、ゆっくりと棺桶を覗く。
(お母さん……?)
そこには亡くなってるとは思えないくらい、綺麗に化粧が施されている母の姿。本当に綺麗で信じられなかった。
父(母さんは…事故で亡くなったんだ。相手の信号無視だったらしい)
いつの間にか横にいたお父さんは私の肩に手を置き悔しそうに言った。
父(なんで母さんなんだって話だよな…)
私はまたゆっくりと視線を棺桶に移す。
その瞬間私を襲ったのは悔やんでも悔やんでも悔やみきれない後悔だった。
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BOO(プロフ) - 翔マンネさん» どうしても思いつかなかった時に参考にしていた程度なんですが、楽しんでもらえてとっても嬉しいです!!ありがとうございます泣 (2018年5月27日 16時) (レス) id: 74bd337fb1 (このIDを非表示/違反報告)
翔マンネ(プロフ) - はい!いつも更新が楽しみで!リンレイコンビ大好きです!なのでバンタンで恋愛革命の小説ありがとうございます。 (2018年5月26日 13時) (レス) id: 102d20cc33 (このIDを非表示/違反報告)
BOO(プロフ) - 翔マンネさん» はい!読んでました!でも最近はなかなか読めていません泣面白いですよね!! (2018年5月25日 19時) (レス) id: 74bd337fb1 (このIDを非表示/違反報告)
翔マンネ(プロフ) - あ、やっぱり恋愛革命読んでるんですね!!私一番好きで!! (2018年5月20日 12時) (レス) id: 102d20cc33 (このIDを非表示/違反報告)
翔マンネ(プロフ) - 作者さんってXOY読んでますか?そのアプリの中にある話に少し似てたので…もし、そうでしたら嬉しいです!! (2018年5月20日 12時) (レス) id: 102d20cc33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:BOO | 作成日時:2018年2月14日 23時