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ソジュン「んじゃ、行くよーA！早く車に乗ってー！」
「は、はーい！」
初めて私がここに来た時のことを思い出していた。
私、お父さんに引き取られて本当に幸せだったな。
私にとっては初めての色んな思い出が詰まった家。
お父さんが壁紙を上手く貼り付けられなくて歪んだところも、
お父さんが何かこぼしちゃって変色した床も、
お父さんと一緒に料理してた時、何故か穴が空いたところも、
全てが綺麗さっぱり無くなるんだな、、、
そう思うと切なくなった。
ソジュン「A、、、名残惜しかったか？」
「うん。」
ソジュン「そっか。、、、でも、お父さん嬉しい。」
「なんで？」
ソジュン「いや、Aがそう思ってくれてるだけで嬉しいんだよ。」
「そっか、、、。」
ソジュン「多分、次の家も''次の事務所''もAにとって大切になると思うよ！」
「、、、だと、いいな。」
ソジュン「うん！、、、あ、ほら次の家だよ！業者さんもう来てる！行かなきゃ！」
お父さんは車を停め、足早に業者さん達のところへと向かった。
車の窓から上を見上げると前よりもそこそこ高いマンションだった。
そして、一旦荷物が全てあるかを確認するためにこれから新しく住む部屋に入った。
新居の独特な匂いがした。
そして、私たちが次に向かったのは、、、
その''次の事務所''のBigHigエンターテインメントだった。
自分が思ってたより小さな事務所だった。
お父さんは今、事務所関係の人に紹介の挨拶とかその他諸々の話をしてる。
そして、私も事務所に入ることになってしまった。
何故そうなったかと言うと、お父さん特有の
''車に1人で居させない''
のせいだ。
お父さんの不思議なルールだ。
で、今に至る。
私は、事務所内のソファーに座ってお父さんが出てくるのを待っていた。
すると、、、
？「誰？君。サセン？」
びっくりするほどのイケメンが話しかけてきた。
そういえばこれが、、、
'' グク ''との'' 最初の出会い ''だった。
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作者名：あーちゃん | 作成日時：2023年7月18日 23時
