今更すぎるよ。3《ジョンハン》 (ページ21)

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とある日、、、

いつもなら通り過ぎていた場所に、とあるKPOPグループのポスターが貼ってあった。

7人のナムジャグループだった。

何故、立ち止まってしまったかというと、、、

1人、、、ものすごく''グクに似ている人''がいたからだ。

(いや、これどう見ても、、、グクじゃね？)

似ているとかの次元ではなく、本人そのものだった。

(面白いなぁー笑。あ！今度会った時グクに見せよー。)

そう思って1枚写メをして、また歩き出した。

そして、家に着くなりバイトの履歴書の準備をしていた。

なんで、私がバイトをしようと思ったのか。

それは、ただの好奇心。あとは、自分でお金を稼いで持っておきたい。

今は、お父さんからお小遣いとして貰っている。

なんか、もう大学生なんだしって思うんだよね。

あとは、どんな感じだろうってずっと思ってたし、キツいだろうけどやりがいはありそうだし。

それから、私のバイト探しが始まった。

カフェにしようかなーって思ったけど、私にはハードルが少し高い、、、

居酒屋にしようかなーって思ったけど、深夜まで働くと思うとキツい、、、

そして、必死に自分に合いそうなバ先を探してようやく見つけたのだ。

ちなみに、見つけるのに1週間はかかった。

それは、、、

語学塾講師。

韓国語科、英語科、中国語科とか他にも科がたくさんある語学塾で、私はそこの日本語科の個別指導をする。

韓国にこんなものがあるなんて初めて見た時はびっくりした。

大変だろうけど人に教えるのは好きだし、それに一応日本人だし、私。

日本語は韓国語に比べて全く話してないけど、別に忘れた訳でもないし、発音だっておかしくない。

それに、''日本語''、、、いや、''日本''に対して、自分が思うよりも大切に思っているから目が離せなくて、、、

「これだ。」って瞬時に思ったんだよね。

なんでかって言ったら、、、まぁ、、、

私が日本語を忘れてしまったら、、、

''名前は忘れてしまった''けど、かろうじて顔は思い出せる私の、、、

''お母さん''と''お父さん''が、、、悲しむかもしれないしね。

だから、日本語だけは絶対に忘れないようにしてた。

孤児院時代の私にとって、それが唯一の心の強さだったから。

あの時の苦しさと懐かしさが入り混じって複雑な気持ちになる。