今更すぎるよ。2《ジョンハン》 (ページ16)

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ミンギュside ページ16

事務所から出てくるAをずっとただ静かに待っていた。

ソクミナからは「早く帰ろう。帰ろう。」とせかされたし、最後には「帰った方がいい。」なんて言われたけど、

それを無視して、Aを待ち続けた。すると、

事務所の入口のドアが開いた。

A「え、、、ミンギュ、、、。」

Aが出てきた。

右手にはキラッと光る銀色のブレスレットがあった。

あー、帰ればよかった。

「もう、遅ぇぞA。」

A「もしかして、、、ずっと待ってたの？」

ほんとに、、、ずっと待ってた。

のに、、、なんか、俺、、、バカみたいだな。

「おう、、、じゃ、帰ろ。」

俺は、それだけ言って先に歩き始めた。

ただ虚しくなるだけなのに、振り向いてくれるはずないのに、友達止まりなのに、それでも、、、

こんな辛い思いしてでも、Aのことが、

''好き''なんだな。って。

右ポケットに入れていた''小さい箱''を握りしめた。

A「ごめんね、、、なんか。先に、ソクミナと帰ればよかったのに。

それか、待ってるって言ってくれればよかったのに。」

「うん？、、、いや、いいよ。俺が待ちたいから待ってるだけだし。」

A「そっか、、、ありがとう。」

「おう、、、。」

それ以上は話さなかった。ただ、一緒に並んで駅まで歩いた。

どうせ、「何してたの？」って聞いても、ジョンハニヒョンのことだろうし。

そんなことくらい、、、分かってる。

A「ありがとう。じゃ、行くね。」

「、、、おう。またな。」

A「うん。またね！」

そう言って、改札口の方に行った、、、

「A！」

無意識にAのことを呼び止めていた。

A「うん？何？どうかした？」

「いや、その、、、誕生日おめでとう。」

咄嗟に出たのがそんな言葉だった。

今日、聞きあきるほどAに言ったのに。

A「何回も聞きましたーwでも、ありがとう！ミンギュに''出会えて良かった''よ！」

そう、Aは笑顔で言いながら手を振ってきた。

あー、そんな事言うなよ。

「、、、俺も。」

そう、聞こえるか聞こえないかの声で言った。

「んじゃ！早く、帰れw」

A「分かってるよwじゃあね！」

そして、Aは改札口を通り人混みの中に消えてった。

「あー行ったか。」

俺は、やっぱ弱いまんまだな。

〜ミンギュside fin〜