今更すぎるよ。《ジョンハン》 (ページ5)

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すると、そこは小さな練習室で、3面の鏡とスピーカーが1つあるだけだった。

(うわぁ。すごい。練習室ってこんな感じなんだ。)

それでも、私は養護施設の部屋の端っこでダンスの練習をしていたからか、こうゆう風にちゃんとした小さくとも練習室に、憧れを持っていた。

(なんか、踊りたいな、、、)

すっかり踊りたくなってしまった私は薄手のパーカーのポケットにしまっていたスマホを取り出し、前から練習していたダンスの音源を流して踊り始めた。

(うわぁ。こんなに思いっきり踊れるの最高すぎる。)

なんて、思いながらダンスを踊りきった。

すると、、、

？「あの、新しい練習生ですか？ヨジャだったら反対側の練習室ですよ、、、ここは、ナムジャ専用の個人練習室です、、、」

ドアの方に、綺麗な顔立ちの、、、女？いや、男？の子が立っていた。

(！！！、、、やばい。誰かに見られた。)
「す、すみません。」

私は急いで脱ぎ捨てたパーカーとスマホを持って出ようとすると、、、

？「すごい、ダンスが上手なんですね。」

と、言われた。

誰かに褒められたことがなかったから、動揺しつつも、すごく嬉しかった。

「あ、ありがとうございます、、、///」

？「あの、もし良かったら、ダンス教えてくれませんか？」

「、、、え？」
(今なんて？、、、)

？「あ、嫌ならいいです、」

「そのー、私、独学なので、、」

？「独学なんですか、、、すごいですね！」

「あ、いえ。全然、、、」

？「俺、ビジュアルで練習生になったもんだから、、、」

(ビジュアルて、それ自分で言うんだ、、、まぁ、めっちゃイケメンだけれども。)

？「ダンスとか全然ダメで、、、今も全体で練習してたけど、先生から1人で１回見直して来いって言われて、、、ここに来て、、、」

(うわぁ。練習生ってそんな事も言われるんだ、、、)

？「だから、教えて欲しいです。ダンス。」

そう言った彼の目はすごく本気で思わず、、、

「こんな、私でいいなら、、、」

って、言ってしまった。