ジョンハンside�� ページ23
「今日も、、、居ないか。」
そんなことを思いながら、あの小さい個人練習室の中に入って、寝転んだ。
(あれから、、、全然会えてないな。)
俺は、１ヶ月半くらい前にAと知り合って、ダンスの練習をする仲になっていた。
それが、ものすごく楽しくて、いつもキツい練習ばっかだったから、Aとする練習が息抜きだった。
それに、俺が言う言葉にいちいち反応するから、見てて面白いし、なんか意地悪したくなるんだよね。
それから、このことはソジュンヒョン以外誰にも言っていない。
だから、密かにAと会えることが俺の楽しみで、Aの存在を何となくみんなには隠していた。
みんなにもびっくりされた。
「あの、ジョンハニヒョンがなんか生き生きしてる」とかって言われたこともあったっけ？
なのに、、、全然Aが事務所に来ない日が今日まで続いて、またAと出会う前みたいにスランプ期に突入していた。
「はぁ、、、。そろそろ行かなきゃ。」
俺は渋々体を起こした。
(なんで、俺、アイドルになろうと思ったんだろう、、、。
仮にデビューしても必ず、成功するって約束された訳でもないのに、、、。)
何回目だろうか。こう思うのは。
こんなこと、Aが居てくれたら思わないのに、
だって、それ以前にAに会えて嬉しくて、
そんなことどうでも良くなるから。
「今日は、確か自主練だよな？じゃあ、行かなくてもいいよな？」
(それに、Aもどうせ居ないし、、、)
俺は、久々に遊べると思って、高校の同級とゲーセンに行ったりして、遊んでいた。
それから、同級と別れてから何故か事務所まで歩いて来ていた。
多分、罪悪感。
いつも、寝る間も惜しんで練習するのが当たり前だったからか、無意識に「練習しないと」ってなっていた。
でも、今の時刻は22時。
今日は自主練だし、もうみんな居ないだろうな。
そう思いつつも、事務所の中に入ると、、、
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作者名：あーちゃん | 作成日時：2023年7月1日 23時
