平和な世界。叶うまで (ページ8)

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裏オークションページ8

ドタバタ、二人の走る音が廊下を駆け抜ける。

ようやく二人はタクシーに乗り。

永瀬「○○区本町○○-○○○までお願いします！！」

タクシーが走り出すと

藤ヶ谷「で？岸がどうした？」

永瀬「売られた。」

藤ヶ谷「.......え。」

永瀬「今何を連絡しても既読も電話もでん。だから、何とかしてや。今日は俺の主人もいるから、どうか優太を買ってあげて下さい」

藤ヶ谷は永瀬が言っていることが一瞬分からなかった、、、今岸は、過去の永瀬と同じことされてる、、？

藤ヶ谷「学校が、どれだけ出してくれるか、、」

永瀬「んなもん、岸もうちの学校の由緒正しき生徒でしょ、できる範囲、俺からも主人に頼みますから」

そうこうしているうちに目的地に着いた。

外見はただのビルなのに、地下が大きなホールになっていた。

ステージだけがライトアップされていてよく見えないが、客席に座っているのは、かなりの大金持ちらしかった。

永瀬が慣れたように席に座ると、永瀬の隣に男の人が一人、この人もお金持ちそうだった。

永瀬「この人が俺の言ってた主人。」

永瀬が小声で言ってきた。

きっとこの人が永瀬を自腹で買い取った人なんだろう。優しい人がいるもんだなと藤ヶ谷は思った。

主人「あと五つあとだよ、岸くんは」

永瀬の主人だという人は、永瀬にそれを言い藤ヶ谷の方を見た。

主人「どうされます？藤ヶ谷先生」

藤ヶ谷「校長に話します。お金は少しわかりませんが、連絡してきます」

そう言い一度席を立とうとすると、永瀬の主人は藤ヶ谷を止めた。

主人「もしダメならこちらで、岸くんをかうよ。あと、電話なら別に此処でも構わないよ、早く情報を手に入れたいからね。」

藤ヶ谷「はいっ。ではお言葉に甘えて、、」

藤ヶ谷は急いで電話をかけた、まだちょっと時間があるものの、過去に学校が生徒をオークションで買うことなど一度もないので焦った

藤ヶ谷「永瀬、普段は何円くらいなんだ？」

そう永瀬に聞くと、、

永瀬「五百万くらいかな、平均は、高い奴だと一億超えることもあるよ、俺はみんなのお気に召したのか、八百五十万くらいだったかな教えてもらったのは」

とんでもない金額に驚いた。でも八百万で人間一人の人生買えるのか。

っっって教えてもらった？

藤ヶ谷「その時の記憶ないの？」

なんかナチュラルに自分も売られてた事言ってるけど大丈夫なのかな。