続き ページ15
瘴気のせいかうまく目が開けられず、羽根も動かない。
しゅうしゅうとつかまれた首が焼けつくように痛む。
咳が出て、咳とともに血をはいた。
「かはっ……こんな、こと……大神様がしられたら……」
「そうね。私が帰ってきたらあなた達どうするつもりだったのかしら」
一筋の光明が射し、そこから瘴気が祓われていく。
さああああ、と鮮やかに黒い靄は消えていき、オレの傷も回復した。
艶やかな黒髪。
切れ長の瞳は濡れ羽色。
陶器のようなお肌にぽってりとした唇。
美しい女性が戸口にたっていた。
彼女は最高神・天照大御神。
彼女は何時も、太陽のような神々しさだ。
「ア、天照大御神……！！」
「なぜここに！？」
「こ、これは違うのです大神！！」
ざわざわと言い訳をする神々だが、もう一度言わせていただこう。
"ここには、主要とされる神々が顔を揃えている"のだ。
「愚かな……我等が愛し子を害そうとして言い訳とは……」
第二子、月読尊様。
「御主等程度幾らでも替えはきくのだぞ？」
第三子、素戔嗚命様。
「そろそろいい加減にしろよお前等……！」
国譲りの神、大國主様。
「そもそも貴方達があの子に手を出さなければすむ話よね？」
神産みの女神、イザナミ様。
「妻を救ってもらったのだ。恩は返さねばな」
国産みの男神、イザナギ様。
その上、神話に名を連ねた神々が揃っていた。
「天照大御神様！」
翼をはためかせ、自分の主人の元へ駆け寄る。
主人はこちらを見つめ、ニッコリと笑った。
「あら小烏。貴方が伝えてくれたのね？
まぁ、怪我をしているじゃない！
貴方にそんなことをした狼藉者はだあれ？」
オレも笑って首を絞めてきた男神を指差した。
瞬間かき消える男神。
神としての存在が消されたのだ。
子狐だった頃、天照大御神に保護されその身辺を世話していたうちの幼馴染は、神々の可愛いマスコットになった
ちなみにオレも兄弟烏としてわりと可愛がられている。
「主人、結香はどうしましょうか？」
「そうね……今のままだと封印の意思が強すぎてこちらから邪神に手を出すこともままならないわ。ちょっとだけ意思を弱めてもらいましょうか。
貴方は今日から結香の補佐に任命するわ。
励むのよ、結弦」
アネモネ荘に幸福あらんことを
その祈り文句を口にし、オレは今回正式に、
「結香の補佐」となった。
「ってことで結香よろしくー」
「おまいピンチの下りとか僕の過去とか色々要らなかっただろ簡潔に話しやがれ」
「俺今日からお前の補佐な」
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ちゃっぴー(プロフ) - エスカルゴさん» ありがとうございます！こちらも載せました！ (2019年6月5日 20時) (
レス) id: 77bb05bd52 (このIDを非表示/違反報告)
エスカルゴ(プロフ) - ちゃっぴーさん» 勿論です！心配をお掛けしてすみません。もう設定したので全体公開にしました！ (2019年6月5日 20時) (レス) id: d6c730a35c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぴー(プロフ) - エスカルゴさん» 返信ありがとうございます！何かあったのかと不安になってつい聞いてしまいました……すみません。見れるようになったらで良いので派生作品欄に載せてもよろしいでしょうか？ (2019年6月5日 19時) (レス) id: 77bb05bd52 (このIDを非表示/違反報告)
エスカルゴ(プロフ) - ちゃっぴーさん» あ、今フォントとかの実験中なだけです。すみませんちょっとあぁ言うの苦手で、色々ぽろぽろこぼしちゃいそうだったので…… (2019年6月5日 19時) (レス) id: d6c730a35c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃっぴー(プロフ) - エスカルゴさん» 失礼致します。結香様の過去話が友達申請者のみの観覧となっていますが、何か不都合などありましたか？ (2019年6月5日 19時) (レス) id: 77bb05bd52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エスカルゴ | 作成日時：2019年3月29日 11時
