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入ってきたのはドンちゃんだった
口角が少し上がって、目が垂れ下がっていて、疲れた顔をしてるのに
ヌナ呼びしてからかってくる元気はあるらしい
ヒョコヒョコとベッドまで来て、横たわる私に軽くハグをした
「うわ、ヒョン汗くさいから着替えた方がいいよ」って余計な一言を添えて
ジョンウが気遣って静かに出ていこうとするから、ドンちゃんを制しながら慌てて声を掛ける
「ジョンウや！！」
JW「はいっ？」
呼び止めたはいいものの…わ。何話そう
「あ…えっと。今日はお疲れさまでした。ようやく一緒にコンサート出来たねって思って。ずっと格好良かったよ」
「ヌナもかっこよかったです。本当に。よく休んでください。えへ、じゃまた明日…ホテルでね」
ジョンウが鼻の下をこすりながら出ていくのを、ドンちゃんと一緒に手を振って見送る
扉が閉まって2人きりになると、ドンちゃんはさらに気楽な雰囲気になって
さっきまでジョンウが座っていた椅子の向きを変えて、背もたれの方を向いてまたがる
HC「ヒョーン、おかえりー。僕もただいまー」
「おかえりー(笑)ねえ、起きるまで待っててくれたの？ジョンウと2人で？」
「まあね。だって3人でご飯食べた仲じゃん…っていうよりも、僕とジョンウヒョンが唯一冷静だったから。他のヒョン達はチャルラヒョンが倒れたのがショックだったみたいで、うるさかったから追い払っちゃった」
「そ、そう」
恐ろしくしっかり者なところは久しぶりでも健在だった
「ああ、ところでヒョンさー？」
顔文字にしたら、^^って感じの目つきでドンちゃんが言う
「何かオレに言ってないことありますよね？」
腕を組んでめずらしく凄んでくる
全然怖くなくて、むしろすごく可愛いんだけど…ヒョンどうしよう？
ニヤけそうになるのを頑張って耐える
「例のペンのことでしょ？そういえば、ネットに噂流れちゃったよ。悠太くんに聞いて…」
「ねえ、やっぱり嘘じゃなかったんだその話？マジであのヌナに会えたの？どこで？」
「地方のジムで偶然。びっくりしたよ。しかもあの子多分、私より年下だった」
「ああそうなの？だってあの時すごく大人っぽかったから。かなり髪が長くてさ〜…」
「そうなんだ。この前は肩くらいまでだったけど〜…」
ふと、お互い黙ってしまう
多分だけど今、私達は同じ事を考えてるから
あの瞬間、心から思ったよ
ああ…ドンちゃんがいたらなぁって
「チャルラヒョン、あの時…僕が傍にいたらなって思ってくれた？」
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作者名：F | 作成日時：2019年8月5日 1時
