#Long_Slow_Distance (ページ15)

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もう一度ここから…④ ページ15

「僕にはそのつらさも悩む気持ちも分かる。怪我で思うように動かない身体も、活動できない悔しさも。でもだからって、今、無理してほしくない。せっかく会社側からきちんと休養のチャンスを与えられているなら、なおさら休むべきだよ」

いつも一生懸命話すドンちゃんだけど、
いつも以上に声を大きくして言う

周りのお客さんが一瞬こちらを見た

JW「こら、落ち着いて」
HC「だってジョンウヒョンが…」

とっさにドンちゃんの腕を取る

互いに目が合った

「ドンちゃん、ありがとう。私の代わりに怒ってくれて…。でもジョンウの言うことも本当よ。この活動を休む決心がまだ私にはないから…。しかもしばらくは故郷へ向けての活動だし、より惜しく感じちゃうんだよ」

JW「ヌナ…」

心が苦しくなる
チング達の顔が浮かんだ

私達にとって間違いなく大切で、
変わり目となるカムバックになるはずだから

「一部の収録も始まったでしょ。私…次のコンセプトも結構好きだよ。なるべく休みたくないよ…けど会社の通達は聞き入れなきゃ」

"既に心は決まってる"

そんな風に聞こえるように努めて言うと、2人の疑り深い視線が向けられる
私の意思の強さに呆れたのか、ドンちゃんは拗ねたように

「じゃ…ヌナの勝手にしなよ」

と言って、箸を投げるように置いた
行儀の悪さを叱ってくれるマークは今はいない

JW「僕は……」

ジョンウが口を開こうとした時、誰かのスマホが同時に鳴った
ドンちゃんのスマホが長くコールしてる

一泊遅れて我に返ったジョンウが、
画面を見てドンちゃんに取るように促した

JW「テヨンヒョンだ……」

その瞬間、会社でマークを励ました時に言われた事を思い出した

"ヤー！ヌナ！何言ってるの。夕方から夜まで127でレッスンでしょ(笑)"

色々あって忘れていた…
その後ヒョンから電話口でこっぴどく怒られて…

それでも料理は残していけないから慌てて口に詰め込む私達を
お店のおばさまは優しく笑いながら見届けてくれた

■お久しぶりです。分かりにくいですが2018年秋～冬頃の話をしています(笑)
次の活動＝【Simon Says】～【Awaken】
もうウィンウィンは宿舎を出てるイメージで書いています