#Always_Be_With_You (ページ49)

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🍉いつかの誕生日(マーク編)④ ページ49

-SIDE：Mark

ヌナは…オレの事を年下だからって
時々もてあそぶように扱う時がある

前向きに考えたら、オレの前では無防備になれるほど
気を許してくれてるっていうのもあるのかもしれないけど…

リビングでヒョン達が寝てるって解っていて
小声になる自分も浅ましい

MK「ヌナ、もっと警戒しなきゃ」
「え？」

何に？って返すヌナに対しても、わざとなの？って思うけど
これを本気でやってるから可愛いなって思う

MK「ここだよ」

だからこそ、意地悪したくない

洗い物で両手が塞がってるヌナに
頬をつねってあげるだけにする

オレが大切にしなくちゃいけない人だから

そしてヌナは賢い人だから
オレのした事、言った事を理解してくれた

「…マク」
MK「分かってる、大丈夫」

別に期待したんじゃなくて
ただ本心で警戒してって思っただけだから

もし外に出て、守ってげられない時
頼りになるのはヌナ自身しか居ないわけだから

MK「分かってくれた？」
「うん…でも、ごめん。マクが可愛くて…」

そう言いながら肩を震わせて笑ってるんだけど、このヌナ…信じられない

唐突に自分の取った行動が途端に恥ずかしくなって、顔が熱くなる

MK「ひどいよヌナ～」
「だから、ごめんって言ってる」
MK「誕生日にこんな仕打ち…」

そうだ…オレ、誕生日なんだよ？

MK「ヌナ…プレゼント用意してくれた？」
「うん、したよ。後でメンバー達と揃えて渡すつもりだけど…」
MK「出来たら今欲しいな」
「今？良いけど、ちょっと待って…」
MK「ギュッてしていい？軽く…」
「はい？」

聞き返されると喉が詰まる

もう誰かに聞かれても仕方ないなも思いつつ、
もう一度…慎重に申告した

MK「プレゼント…ハグで良い」
「もう買っちゃったし…可愛いニット。要らないの？」
MK「あ、ありがと。貰うけど、じゃあ…それともう1つって意味で」
「ふーん…」

ヌナは意地悪に目を細めて二ヤけるのを堪えられてない

また可愛いとか何だとか思ってるんだろうな

申し訳ないけどその気持ちを
自分の利益のために利用させてもらう

MK「ダメ？」
「…ダメなわけがない！」

ヌナが好きそうな表情を浮かべて見つめると
すぐに折れてくれた

「マク～誕生日おめでとう…」

しかもヌナからハグしてくれて

びしょ濡れのままの手で腕を回されたのは気になるけど(笑)
それでも嬉しさが上回って、目を閉じると
急に耳元まで上がってくるヌナの息遣い

ん…？と思った時には、もう遅かった