#Always_Be_With_You (ページ48)

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🍉いつかの誕生日(マーク編)③ -SIDE：MK ページ48

-SIDE：Mark

帰宅するといつもと違う宿舎にすごく驚いた
127のメンバー達が誕生日をサプライズで祝ってくれたんだ

思えば、さっきの電話でヌナの様子がいつもと違ったのは
これがあったからなのかもしれない

ヒョン達が酔ってもないのにポッポしろ！させろ！とか言ってふざけてばかりだから、
本当はテイリヒョンやヌナの近くに行ってゆっくり食べたかった

そういう時に限って雰囲気に浮かれたヘチャニがバカにしてくるから
オレもいちいち本気でムカついちゃうけど
このムードを壊さないように抑えた

はぁ…オレって大人だなー

プチパーティーは、ヒョン達が酔いつぶれた事で終了

片付けなんて明日起きてからゆっくりやれば良いと思うのに、
ヌナが早速やろうって言うから慌てて手伝う

効率が良いようにオレが食器をシンクに運んで、
ヌナがゴミを分別してくれる

起きてる時はうるさくて構ってきてしょうがないヒョン達だけど
お酒の力でこんなに大人しくなるなんて、またひとつ発見だ

皆の寝顔を撮ったりしてる内にキッチンから食器がぶつかる音がする

音に連られて向かうと、ヌナがお皿を洗っていた

MK「ちょっとヌナ！お皿は明日でいいよ」
「でもこんなに溢れかえってたら明日の朝ごはん食べられないよ」
MK「いや…でも皆起きるのだけでも精一杯だと思うけど」

オレの言葉にヌナがぶっと噴き出す

「確かに！(笑) 本当だね。『マクってばウケる…』

後半は日本語で聞き取れなかった

MK「マクが何？」
「ん、面白いって言ったの」
MK「それ本気？」

ヌナと並んでキッチンに立ってると
なぜか小さい頃、両親と過ごした頃を思い出すな

あの頃は隣にいる両親を見上げていたけど、今は…

蛍光灯に当たるヌナは、すっぴんで幼く見える

適当に結んでる髪の毛が
あっちこっち向いてて面白い

じっと見入ってるとバッチリ目があってしまった

「何？何かついてる？」
MK「あ、いや…」

慌てて目を逸らすと今度は唇が目に入る

(あ…)

ヌナの口元にはクリームケーキの食べ残しのかけら

MK「ヌナ、ここにかけらが…」
「どこ？」
MK「こっちだってばー」
「ん！マク取っちゃってよ」

あっちだこっちだってやり取りが煩わしくて
つい眉を寄せると、
ヌナが大胆に顎を上げて顔を近付けてくる

近い近い！

どうにでもなれと思って、ヌナの唇に人差し指を滑らせる

MK「ほら…取れたよ」
「ありがとん」

あっけらかんとするヌナにオレは正直…ムカッと来た