#Always_Be_With_You (ページ5)

今日:40 hit、昨日:3 hit、合計:32,880 hit

真剣なこの気持ちページ5

それっきり黙ってしまった私達の会話にジャニヒョンが口を開こうとした時、誰かの手が肩に触れた

見上げなくても気配で分かる

「A、行くよ」

ジェヒョンは心配そうにするヒョン達とアイコンタクトをして、そのまま肩を抱かれて一緒に控え室を出る

"マークから聞いたよ"って小声で耳打ちされる

ゆっくり並んで歩いて、前を向きながら話しかけてくる

「ここだけの話…怪我、どんな痛さなの？踊れる？」
「うん…無理だね(笑)」

苦笑するとジェヒョンが話を変えてくれる

「テイリヒョン怒ってたな。珍しく…長引きそう。はは」
「私が悪いから…」
「自分が悪いって言うのは、周りの人に迷惑かけないようにって思ってるんでしょ？その気持ちは立派だし偉いよ」

ジェヒョンは私の肩をぽんと叩いてえくぼを見せた

「でもさ気持ちっていうのはうまく伝わらないものだから」
「うん。だから伝わるまで諦めたくない。メンバーにも…」
「…ペンにも、だろ？」
「うん…そうだね」

今日はファンのために来たんだから

別室に行くとマークとマネヒョンが待っていてくれて
医務の先生を呼んでいてくれた

先生が私の足を看てくれている間、マークが私の手を握ってくれる

MK「先生どうですか？」
Dr.「うーん。捻挫ですから…本当はすぐに安静にしてほしいところですけども」
JH「…俺達の出番はあと最後の挨拶か」
「先生…どうかお願いします」

先生に向かって頭を下げると、マクが握る手の力が心なしか強くなる
それでも私はやめなかった

Dr.「分かったから顔を上げなさい…ひとまず処置をしたので、あとは判断に任せます。でも、出番までにまた痛みが来たら必ず呼んでください」
「はい…！ありがとうございます！」

お礼を言うと先生が退出された

部屋の隅で黙って聞いていたマネヒョンは
「正直言うと俺は反対だ。最後のメントくらい休めばいいだろう。今回が終わってもすぐ日本での活動が続くから…でもお前は言うこと聞かないんだろ？」
と、真剣な顔で言う

このままじゃステージから下ろされちゃう
故郷での初ステージなのに

そう思って必死にマネヒョンに話す

「ヒョンお願いします。自分自身で責任とりますから。必ず怪我も治します」

「そうか…決意は固いなら好きにしなさい。マク、ジェヒョン、悪いがチャルラのサポートを頼んだぞ。テヨンには今日の公演が終わった時点で報告しなさい」

「はい！」

マネヒョンは「全く困ったやつだ」と私の髪を混ぜた