「俺だけじゃないって証明して」3 ページ24
-SIDE：Jaehyun
リビングで男3人で話していたら
今日のスケジュールの迎えが来るまであと数時間になった
Aはよく寝ていたから、そのままソファに横たわらせて
俺の部屋から毛布を運んできて掛ける
ジャニヒョンとドヨンヒョンは部屋で寝るって言うから、
俺はリビングに残って彼女を見守る
眠気覚ましでインスタントコーヒーを飲みながら
テーブルから普段より何歳も幼いAの寝顔を見つめていると
初めて会った時から今までがフラッシュバックしてきて…
頭の中で、優しい笑顔で、Aはずっと笑っている
ジェヒョナ！
頭の中で彼女が名前を呼ぶ度、胸が苦しくなるのはどうしてだろう
そんなことを考えるうちに
気が付いたら机に突っ伏して眠ってしまった
.
.
.
物音で目が覚めてると肩の辺りがあたたかい
「おはようジェヒョン」
少し低めのハスキーな声が頭の中を通り抜けてはっきりと目が覚めた
「あ、テイリヒョン…おはようございます…」
TI「2人してこんなところで寝て…今日のスケジュール大丈夫か？」
ヒョンが見つめる先には昨晩あのままソファで眠ったままのA
TI「チャルラはジェヒョンの帰りを待ってて寝ちゃったのかな？(笑)まったく…」
ヒョンの言い方は、まさに妹にかけるような優しい声
それはAだけじゃなくて俺に向けても同じだけ愛があった
普段あまりヒョンとのスキンシップはないけれど…
気まぐれな感じで俺の髪をするっと撫でて
「これなら、もう心配いらないかな？」
そう囁いてリビングから出て行った
ポケットに入れたままのスマホを見たら5時で
ヒョンはオールしたんだってことが分かって…(笑)
Aを見ると、じっとして動かない
その姿を見ていたら…急に不安に駆られて慌ててソファに近寄る
小さな声で名前を呼ぶとうーんと唸るけど…起きない(笑)
「A…ごめんな。ありがとう」
毛布の中から温度の高い手を取り出して…
誰も見てないから…
柔らかい甲にくちびるに押し当てる
すると
「ジェヒョナ…？」
寝起きの掠れた声は、苦しそう
冷蔵庫からミネラルウォーターを持ってきて
ローテーブルに置いておく
ソファの前であぐらをかいて、スマホを弄りながらAが覚醒するのを待ってると…
さっき、触れていたばかりの手が俺の頬に伸びてくるのが視界に入る
驚いて顔をあげると、目を開いたAが
「ジェヒョナ…ごめん…」
そう言ってまた、俺に触れようとした
「俺だけじゃないって証明して」4→←「俺だけじゃないって証明して」2
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 97人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：F | 作成日時：2018年8月15日 2時
