ヒョンのせいで ページ14
テイリヒョンとマークが直接話したみたいだと、ドヨンヒョンが教えてくれた
そして今、私はドンちゃんに背中を押されてヒョンの所に向かっている
"チャルラヒョン…ヒョン達の事が大好きです。早く仲直りして怪我治しに病院行きましょう？僕はここで2人の帰りを待ってます"
先輩方やスタッフさんにお辞儀をしながら広い会場内を歩いてく
さっきまで立っていたステージの脇を歩いていると思い出す
沢山の歓声
先輩達に向けられてる熱い視線
私達に届いた緑の光
中には私を疎む人も居たはずだ
それでも出会って、楽しんで帰ってくれただろうか
客席の、ひと気が無くなったところにヒョンが座ってる
「ヒョン」
TI「…チャルラ」
私達は何も言わずに並んで座る
いつもは心地良い沈黙も…ごめんねが言えないだけでこんなにも苦しいなんて
「スタッフさん、片付けも大変そう…手伝いたくなりますね…」
「うん…」
うまく続かない会話…
先に、テイリヒョンが言った
「もう、あと30分もしたらセット崩して終了なんだって。だからそのあと…診てもらいに行かないと。その足のままじゃだめだろ？
ごめん。
さっきは急に怒って…びっくりさせたよな」
とびっきり優しい顔でヒョンが言う
私もすぐに頭を下げた
「……私こそすみませんでした。いつもマークに頼ってって、本当にその通りです。あいつの迷惑とか考えてやれって今思ってます(笑) でもヒョンが言いたいのは…そういうことじゃないですよね？
テイリヒョンも含めてもっとメンバー皆の事…信じて、頼って。って意味ですよね？」
「そうだよ…アハッ、さっきウィンウィンに言われた通りだ(笑)」
「えぇ？なにがですか？」
「ううん…何でもないよ」
そう言ってまた優しく笑ってくれるから
なんだか照れそうになってくる
「チャルラ…顔赤い？熱も出てきた？」
「そ、そんなこと無いです！」
ヒョンのせいだなんて言えないよ…(笑)
「じゃあ仲直りしたことだしポッポして？(笑)」
「はぁっ？ばかっ…ゼーッタイに嫌だ！」
『なんだよぉA〜』
「日本語で言ってもダメです〜！」
私が逃げると、ヒョンが追いかけて来るから
思わず足の痛みも忘れて駆け足になる
これが、私の日本でのデビュー舞台の日
それから数ヵ月後、無事日本で【Chain】をリリース
悠太くんと一緒に頑張って用意した日本語の台本も活躍して
日本で活動する先輩達に仲間入り出来たみたい
次はそんなアルバム発売前後のお話…
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作者名：F | 作成日時：2018年8月15日 2時
