おまけ★★★ 母を思い出す人�� -SIDE：HC ページ43
-SIDE：Haechan
夢を見てる
夢の中で、これは夢だと知っていた
"おいで、ドンヒョク"
誰かがオレの名前を呼んで触れる
おでこから後頭部にかけてを
ゆっくり何度も撫でてくれるあたたかいぬくもり
顔は見えないのに懐かしい雰囲気
何度も腕を巻き付けた気がする腰回り
母さんのような…そうじゃないような
.
.
は、と目が覚めて
飛び起きると開け放した扉
見慣れない色のカーテンは自分の部屋じゃない証
リビングの音が漏れていて
ヒョン達の話し声が聞こえてきた
……そうだ
チャルラヒョンに構ってもらいに部屋に来たのに
ヒョンが出掛けてたから
勝手に入ってベッドで昼寝してたんだった
もう帰って来てる？
枕元のケータイをポッケに入れて立ち上がる
ちゃんと毛布を直してから部屋を出た
リビングに入ると
すぐそこにヌナの後ろ姿
いつものマグカップを片手に
ユタヒョンとテレビを観て談笑してる
うちのヒョン達は実家の家族みたいに
テレビを観ながらいつも何か話してる気がするな
ヌナの肩に驚かせないように触れると
ふっと振り返って僕の顔を見た
「あ、起きたね？」
肩に置いた僕の手を握って
まだ寝ぼけてるねって優しく笑うヌナ
答えられずに、ヌナのうなじのあたりにおでこをつけると
何も言わずそのままにさせてくれる
「変な夢見た」
ポツリとこぼすと、また？とヌナの声色が変わる
「誰が出てきたのか分かんなかったんだけど、あれは確実にヌナだったと思う」
「それは…匂いが、みたいな？」
「いやあのお腹のタプタプ具合は…」
言い終わる前にヌナの拳が飛んでくる
咄嗟に身をひるがえして避けた時
ユタヒョンが危ねぇ〜って棒読みで言う
YT「Aは太ってるくらいが可愛いよ」
『！？ 何言って…一番なんてどうやって分かるの(泣)私がいつ悠太くんの前で太ってたの(泣)』
YT「え？そりゃ〜デビュー前…レコーディング室で…(笑)」
「もういい。しばらく口きかない」
YT「おう、やってみな。いつまで耐えられるか…」
ヌナはユタヒョンを見て笑いを堪えてる
ヒョンと話さないなら
さっさと構ってほしいんだけどな
ひとまずテーブルのイスを引いて隣に座って
冷蔵庫に向かう背中に声をかける
「チャルラヒョン、僕にも飲み物下さ〜い♡」
「ドンちゃん何飲む？」
「お水で良いですっ」
僕が露骨に甘えるとユタヒョンはうぇぇって感じで大袈裟に顔をしかめた
だって仕方ないじゃん…分かりやすくしないと
彼女、鈍い人だから
母を思い出す人�□�←〔ＳＮＳ反応〕#9 ▼ソウルメイト（HC）
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作者名：F | 作成日時：2018年5月25日 3時
