うさぎの寝顔��-SIDE：DY ページ13
-SIDE：Doyoung
珍しくアラームが鳴る前に目が覚め、自室でボーッとしていると 近くの部屋でドタドタという音がする
絶対Aじゃないだろうし、ヒョン達か？と思っていたら、スマートフォンがピコンと鳴った
これまた珍しいウリマンネからの"起きてるよね？"というメッセージ
同室のメンバーへの気遣いなのか、直接入ってくる気配はない
俺には気遣いなしかよ？(笑)
仕方ないので廊下を覗くとヌッとヘチャンが飛び出してきて、加えて涙目だった
「は…？何事？」
「チャルラヒョン……チャルラヒョンが」
「チャルラ？部屋にいるはずだろ？」
「いないんだ。起きたら、家中どこにも」
そんなはずはないと笑って飛ばすと、ヘチャニは怒った
"オレ外に探してくる"と真剣な顔で言うので、今度はこちらが慌てる
「おい落ち着けって。テヨンヒョンには？」
「まだ…何も」
「うん、まだ伝えなくて良いから。あいつにメッセは送ったんだろ？」
「チャルラヒョン、スマホ置いてってるんだよ」
「書き置きもないの？」
「玄関まだ見てない。怖くてとりあえずドヨンヒョンに…」
「分かった。分かったからしがみつかないで(汗)」
とりあえず外に出たならいつもの靴がないはずで、玄関見るのが一番手っ取り早いと思うけど…
しがみついたままのヘチャンを引っ張って玄関まで向かうと、ヒャー！と奇声を上げた
「ヒョン！ヒョン！チャルラヒョンの靴がないよ！」
「ん、いつもの靴は棚の中にあるんじゃないの？ほら、俺ら整理しないから汚くてすぐどっかやっちゃうじゃん」
「何でそんなに呑気なのヒョンは信じられないよ」
とてつもなく早口でヘチャンは言って
玄関から飛び出そうとするので、すぐに首根っこを掴む
「お前が外に出て行って見つけられる保証はあんの？」
「無いけど、襲われていたらヤバイじゃない」
「そりゃヤバイけど…。俺も心配だし、行ってくる」
「ヒョンが？」
「お前まだ未成年じゃん。それに、もしAから連絡が来たときに対応する相手が必要だから」
ヘチャンは納得いかない表情で俺を見る
しばらく見つめって、ようやく折れた
「…………分かった」
「うん。頼んだよ」
まだそわそわとするマンネを落ち着かせてから、音が立たないように玄関の扉を開けた
イ・ヘチャンよ
俺が行ったあと、靴箱の上のメモをちゃんと見るんだぞ……
"ランニングに出る"って思いきりあの子の字で書いてあるから……(げんなり)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：F | 作成日時：2018年5月25日 3時
