裏おとのは ページ8
どうも、僕です。
先日のお話です。
ぴんぽ〜〜〜ん♪
いつもだったらインターホンを鳴らすと、すぐに出迎えてくれるのに来てくれない。
再び、インターホンを鳴らしてみたけど反応が全くないんです。
『あれ？不在？でも、部屋の電気は付いていたはず…』
こないだ貰った合鍵で中に突入！！
「ただいまぁ〜A〜？」
と声にして問い掛けてみるも反応は一切ない。
その代わりに風呂場から軽快な音楽が聞えてきました。
でも、シャワーの音が聞えてくる訳じゃない。
ただ、音楽が流れてきているのが聞えてきました。
僕は持っていた荷物をリビングのソファーに置き、そのまま風呂場へ…
「A？ただいま…」
中に向って問い掛けてみるが声が返ってこない。
風呂場の電気も付いてるし、きっと中にいるはずなんだろうけど、
返事がないとさすがに風呂場でどうにかなっちゃったのではないかと心配にもなりますよね？
俺は恐る恐るドアを開いてみちゃったんです。
(恐る恐るということに俺のヘタレっぷりを感じますね。)
覗いてみるとそこには湯船に浸かり、何かを真剣に読んでるAの姿を発見！！
なにもなかったことに安心した俺の頭ん中は悪戯することしか…っ！！
気付かれないようにそぉ〜っとドアを一旦閉めて、俺も着ていた洋服を脱いで、次はさっきとは変わって勢いよくドアを開ける。
.
バンッ！！
「きゃっ！！」
その音に驚いたAが声を上げ俺を見ました。
「ただいま、A。」
「お帰り…ってか、何してるの？」
「何してるって俺もお風呂入ろうかと思って…」
「えっ？？」
困ってる・・・かなり困った顔してる。
そんな顔されたら俺はどんどん悪戯したくなっちゃうってみなさん思いますよね？
「俺が声掛けたのも気付かないくらい何を真剣に読んでたの？」
「会社の試験の資料だけど…」
「ふぅ〜ん…この資料は俺より大事な訳なんだね。」
そう言って困ってるAを余所に俺は身体を洗い始めました。
.
「翔！シャワー！！」
Aに何か言われてシャワーを一旦止めた。
「シャワーで資料濡れちゃう…」
あぁ、そうですか。頭洗ってたから気付かなかったけど、俺が洗ってる間もそれ読んでたんだ。
「そんなにそれ大事？」
「今は凄く大事。明日が試験だから…見て気持ちを落ち着かせたい。」
「じゃぁ、今は俺よりも大事って訳ね。」
「そんなこの資料にヤキモチ妬かなくたっていいじゃん…」
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作者名：ボニ | 作成日時：2012年8月11日 7時
