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ホテルに、破れたシャツ。泣き腫らした目。






おそらく北山は。






「……やられたわ。」






「…相手は、知らない人?」



尋ねると、北山が首を横に振った。






「知ってる奴。…でも、前に合意の上で寝てた時期があったから、俺も悪いんだ。……軽蔑した?」



「…何に?」






「男と寝てたこと。」






「…まあ、驚きはしたけど。でも別に軽蔑するようなことじゃないよ。…それより、…大丈夫?」



「…ちょっときつい。すごく痛かった。」



「そう…。」






よく見ると、部屋の物が散乱している。必死で抵抗したんだろう。…顔も名前も知らない相手だけど、大事な仲間である北山を傷付けるのは、許せないと思った。






「あのさ、フカザワ先生は…整体の先生でさ、よく相談事とか聞いてくれてる人なんだけど、電話帳の登録先、先生の下が藤ヶ谷だったから、押し間違えたんだ。…ごめんな。」



「いいよ。むしろ良かった、頼ってくれて。」



そう言うと、北山の目から涙が溢れ落ちた。






隣に座り、ハンカチを渡す。嗚咽を漏らす北山の背中をさすり続けた。涙が枯れるまで、俺の前で泣けば良いと、本気で思った。

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西山(プロフ) - tsubakichanさん» 前の作品まで…!ありがとうございます(;_;)いえいえ優しさの滲み出る素敵なコメントです!ありがとうございました! (2018年7月23日 17時) (レス) id: 96d8508f47 (このIDを非表示/違反報告)
西山(プロフ) - tsubakichanさん» 初めまして!コメントありがとうございます!ずっと読んでいただいてるんですね(;_;)ずっと語り手が藤ヶ谷さんだったのは、終盤に北山さんの気持ちをいっきに書きたかったからなんです。私も絶対幸せになってほしいです(;_;)笑 最後まで頑張ります! (2018年7月23日 17時) (レス) id: 96d8508f47 (このIDを非表示/違反報告)
tsubakichan(プロフ) - 元々、先の作品『secret cockteil』から、読ませて頂きまして、こちらにもハマってしまいました。言葉選びがあまり得意じゃなくて…感想とか少ないというか、ほぼしないのですが『secret cockteil』みたいな素敵なお話は大好きです。 (2018年7月23日 13時) (レス) id: 3ef3f18305 (このIDを非表示/違反報告)
tsubakichan(プロフ) - この作品を作られた時から読ませて頂いていました。みっくんの手紙につまった気持ち…とても、胸が締め付けられる思いで、思わず初コメ失礼します。何とか救い出して…絶対2人で幸せになって欲しいです。今後の展開、楽しみにお待ちしています。 (2018年7月23日 13時) (レス) id: 3ef3f18305 (このIDを非表示/違反報告)
西山(プロフ) - かなさん» 初めまして。コメントありがとうございます!ほんとですか?書きたい気持ちはあるのにあんまり上手く書けなくて残念だなぁと思いながらだったので 、そう言っていただいて本当に嬉しいです!最後まで頑張ります!ありがとうございました(*^^*) (2018年7月23日 11時) (レス) id: 96d8508f47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:西山 | 作成日時:2018年6月7日 3時

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