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北山が出て行ってからしばらく経った後も、その場に座り込んで泣くのをじっと堪えていた。



( こんな事で、絶対に 泣かない。)






ああでもやっぱり、涙で目が霞んでくる。






ついに涙が零れそうになった時、






ガチャッ!と玄関の扉が開く音がして、ズダダダダとものすごい勢いで、北山がリビングに駆け込んできた。ビックリしすぎて、涙が引っ込んだ。






「ッ…ふじがや…!!」






「北山…?!なに、どしたの… 」



息を切らした北山が、正面から抱きついてきた。









「…っ、ごめん!!」



北山が顔を上げて話し始める。






「…やっぱり、藤ヶ谷とこのままなんて絶対に嫌だから、正直に、言うんだけどっ…!



おれ、藤ヶ谷に抱かれてホント…気持ち良くて、忘れらんなくて…でも、これ以上藤ヶ谷に迷惑かけたくなくて、藤ヶ谷を忘れたくて、他の奴 と…っ」






北山の目から、大粒の涙が流れた。






( …なんだ、そういうこと… )






「分かったよ、北山。…ありがとう。」






北山を腕の中にすっぽりと収め、嗚咽を漏らす北山の背中を優しく撫でた。









…にしても、






( すぐに戻ってくるなんて、さすが北山だね。)

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西山(プロフ) - tsubakichanさん» 前の作品まで…!ありがとうございます(;_;)いえいえ優しさの滲み出る素敵なコメントです!ありがとうございました! (2018年7月23日 17時) (レス) id: 96d8508f47 (このIDを非表示/違反報告)
西山(プロフ) - tsubakichanさん» 初めまして!コメントありがとうございます!ずっと読んでいただいてるんですね(;_;)ずっと語り手が藤ヶ谷さんだったのは、終盤に北山さんの気持ちをいっきに書きたかったからなんです。私も絶対幸せになってほしいです(;_;)笑 最後まで頑張ります! (2018年7月23日 17時) (レス) id: 96d8508f47 (このIDを非表示/違反報告)
tsubakichan(プロフ) - 元々、先の作品『secret cockteil』から、読ませて頂きまして、こちらにもハマってしまいました。言葉選びがあまり得意じゃなくて…感想とか少ないというか、ほぼしないのですが『secret cockteil』みたいな素敵なお話は大好きです。 (2018年7月23日 13時) (レス) id: 3ef3f18305 (このIDを非表示/違反報告)
tsubakichan(プロフ) - この作品を作られた時から読ませて頂いていました。みっくんの手紙につまった気持ち…とても、胸が締め付けられる思いで、思わず初コメ失礼します。何とか救い出して…絶対2人で幸せになって欲しいです。今後の展開、楽しみにお待ちしています。 (2018年7月23日 13時) (レス) id: 3ef3f18305 (このIDを非表示/違反報告)
西山(プロフ) - かなさん» 初めまして。コメントありがとうございます!ほんとですか?書きたい気持ちはあるのにあんまり上手く書けなくて残念だなぁと思いながらだったので 、そう言っていただいて本当に嬉しいです!最後まで頑張ります!ありがとうございました(*^^*) (2018年7月23日 11時) (レス) id: 96d8508f47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:西山 | 作成日時:2018年6月7日 3時

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