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緊張の時間3 ページ46

「突然、ごめんなさいね。ごちそうさま」


J「いえ」


結局お見送りするまで「賛成」「反対」の言葉は聞けなくて


少しモヤモヤしながらマンションの下まで見送る


翔さんはタクシーを呼んで、それを3人で待つ少しの間


S「また、来てよ」


「あなたが帰ってきなさいよ。今度は松本さんも一緒に」


J「え…」


「お父さんには話しておくからね。怒鳴られるの覚悟で一度いらっしゃい」


と、また笑うお母様


「母さんは応援するわ。会えてよかった。これからも翔をお願いします」


そう言って頭を下げるお母様に


J「こ、こちらこそっ!」


お母様より深く頭を下げた


タクシーが来て、お母様が乗り込んで


「じゃあね」と翔さんと同じ笑顔で笑って車が走り出す


タクシーを見送って姿が見えなくなるまで翔さんは手を振ってた


そして「悪かったな」と俺に謝った


J「なんで謝るの」


S「いや…うちの母親ちょっと変わってるって言われるからさ」


J「いいお母様だよ」


S「…うん」


小さく「ありがと」と言った翔さんの手をちょっと強引に繋いで


J「寒いから部屋戻ろっか」


S「ん」


いつもなら「やめろよ」とか言う翔さんがおとなしく従ってくれたから





今日色々、嬉しすぎて俺


泣いちゃいそうよ


夜、覚悟してね


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作者名:なち
作成日時:2016年12月30日 14時

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