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将来安泰 ページ39

「名前もイケメン!」


店は俺が決めた和食が食える店の個室を予約して


姉ちゃんが増えた分、追加オーダーを済ませて席に着くと


翔さんへの質問タイムに入ってしまった


そしてその質問に律儀に答える翔さんと


答えに喜ぶ親姉の地獄絵図


J「失礼なこと言わないでよ」


S「いやいいよ、大丈夫」


「ほら!翔さんは優しいわ、あんたと違ってー」


J「姉ちゃん、旦那と子供どうしたんだよ…」


「快く送り出してくれたわよ、お土産よろしくって。あ、あのねいきたいところがあるんだけど」


と姉ちゃんの目当ては土産だったらしい


「急にすまんね」


と父さんが改まって


「こんな家族だけど、仲良くしてやってください」


と頭を下げた


これには俺も少しびっくりして


そしてそれ以上に翔さんがびっくりしてしまって


S「こ、こちらこそ!」


父さんのこの言葉で、なんとか落ち着いて食事を取ることができた





J「ほんとにいいの?」


「いいのいいの。せっかくのお休みにごめんね翔さん。うちの弟、よろしくね」


食事が終わると両親と姉は自分たちで調べてきた&さっき翔さんに聞きまくってた店に向かうらしい


一緒に行こうかと言ったが「気使ってるんだから察しなさいよ」と逆に怒られた


S「本日はありがとうございました」


「こちらこそ。またご飯食べましょうね」


「いつかご両親にも会わせてね」


そう言って3人はまた駅の中に消えていった





S「いいご両親とお姉さんだね」


J「うるさいけどね」


S「…」


帰り道、翔さんの表情に気付かなかったのは


初対面がうまくいって油断してたからだと思う


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作者名:なち
作成日時:2016年12月30日 14時

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