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秋めいて ページ35

N「…寒」


9月も中頃になり、朝晩が冷えてくるようになった


8月後半は何やら松本サンがちょーご機嫌だったし


翔さんが「カズがいた!」って俺が前にインタビュー受けた雑誌持って嬉しそうに来てくれたし


今年の夏は本当に楽しかったなと思ってたんだけど


O「できたー?」


N「…コーヒーいれてくれる?」


O「んふふ、ミルク入れとくね♪」


次の担当くんがなんとなく不安な秋でもある


O「はいどーぞ」


N「…お前これほとんどミルクやんけ!」


ほぼ白に近い「コーヒー」を出され俺もつい大声出しちゃってね


それでも


O「疲れてる時には糖分。これ鉄則」


N「はあ…」


新人担当くんには何も響いていないようだ


N「また変なの寄越したな…」


と少し会社を恨んでも見るけど


N「…」


気配の消し具合は天下一品


すぐそこにいるのに気配を感じないからね


N「…仕事ははかどるか」


そう思う事にしよう





夕飯は担当くんが準備してくれるんだけど


O「ねえ、デリでいい?」


N「…作れないの?」


O「んー、カレーとか魚さばいたりとか」


N「それでいいから、なんか作って」


O「わかったー」


そう言って経費の入ってる財布を持って部屋を出て行く


今日はデリバリーより手作りの気分なの


N「ごめんね、担当くん」


そしてまたパソコンに目を向かわす


実はすごいかも→←MJBD2019



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作者名:なち
作成日時:2016年12月30日 14時

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