心境の変化 ページ14
最近の日本には春と秋がないらしい
N「…暑い」
まだ6月だというのに最高気温をバンバン更新してるんだとか
カーテンを開けると眩しくて陽の光が痛くて…
でもこの春から自分の中で少し変わってきたことがある
N「…買い物にでも行きますか」
それでもまだ昼間は避けて、夕方日が落ちてくる頃を狙って外に出るようになった
ぺったんぺったんとサンダルを響かせて歩く外の世界
N「あのふたりに会わなかったら引きこもってただろうなあ」
そんなことを思いながら近くのスーパーに入る
この時間に外に出るのには一応理由もあって
S「あ、カズだ!」
N「翔さん。お疲れ様」
S「おつかれー」
高確率で翔さんか松本サンに会うからだ(翔さんだけでいいけど)
N「今日は買い物当番?」
S「そ。ちょっと残業なんだって。作らなくていいっていうんだけど」
とカゴを見るとカレーかな?肉じゃがかな?そんな材料が入ってた
S「いつものお礼…というか」
恥ずかしそうに俺にそういう翔さん
おいおいおい、可愛いやないか
N「翔さんも料理出来るんだ」
S「それがさー…不器用で」
N「サプライズか」
S「そうなったらいいなー…、でも迷惑もかけたくないし」
材料だけ買って作ってもらうかなーってブツブツ言ってるからさ
N「よかったら俺手伝おうか。一応料理屋の息子」
S「まじ?すげーじゃん」
N「継がなかったから意味ないけどね」
S「じゃあお願いしようかな。一緒に食べてったらいいよ」
N「松本サン怒らない?」
一応ね、一応確認すると
S「なんで潤が怒んの?」
と意味のわかってない様子
N「んふふ、じゃあ買い物して帰りましょ」
S「カズ、仕事は大丈夫なの?」
N「俺はほら、自由業みたいなもんだから」
S「へー、未知な世界だ」
N「それよりメニューは?」
トントン拍子にまた翔さんちに上がり込むチャンスをゲットし
しかも翔さんと一緒に料理
、
松本サン、怒らないでね♪
、
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作者名:なち
作成日時:2016年12月30日 14時