☆70km/h.。 ページ15
・
カズくんがあたしの手を握って、勝手にドンドン引っ張っていく
カズくんがあたしの二歩分くらい先を歩いてるから
赤くなってる耳、丸見えだよ
・
受付にいるおじさんの方に近づいて
カズくんが一方的に握ってるあたしたちの手に視線を落としては
心なしか、ニヤニヤしてるようにも見える
・
繋がれた手は解けずに
カズくんは一番受付に近いドアを開けて、あたしをそこへ引っ張り入れた
和「ここで一番遅いの70km/hだから」
「う…ん？」
和「これで当たらなかったらかなりダサいよAさん」
「野球初心者にそんなこと言う？」
和「だーいじょーぶ。70km/hって初心者目線でも遅く感じるから」
微塵も納得してないのにバットを握らされて
あたしの券のIDを機械に打ち込み始めた
・
「ちょっ…ちょっ待っ…」
和「あーほら！前見てないと危ねぇぞ」
やっと解けた手と手
カズくんの温もりが残った状態で前を向いたら
あたしのお腹の高さにボールが投げ込まれた
・
「……っ！」
和「一球勿体ねぇなぁ」
「い…今のはいきなりだったからっ！」
和「またよそ見してっと…」
カズくんの口角が上がったのを見て シマッタと思った
・
バンっと、今度はさっきより少し低い位置にボールが起動を描き
後ろのクッションに抱きとめられて、真下にポトッと落ちた
・
和「あーあ…」
「…」
和「振らないと当たんねぇよ？」
「そのくらい分ってるし！」
やってきた三球目
カズくんが打ってた球よりは遅いから、しっかり目で追える気がして
バットの持ち方もきっと違うけど
肩が抜けちゃいそうになるくらい思いっきり振った
・
カズくんみたいにカキーンって、鳴らなかった
その代わり、また後ろのクッションからパンっと聞こえて
真下にポトリと白球が落ちた
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あややん - married lifeの新婚旅行が見たい (2014年9月20日 6時) (
レス) id: 7d9ed361b6 (このIDを非表示/違反報告)
あややん - married lifeのまだ続きがみたい (2014年9月20日 6時) (レス) id: 7d9ed361b6 (このIDを非表示/違反報告)
由美子(プロフ) - こんばんわ。楽しみにしてます (2014年9月17日 2時) (レス) id: 29cfda5e59 (このIDを非表示/違反報告)
ちはる(プロフ) - この二人の取り合いとは…(//∀//)これからも毎日楽しみにしてます！(たまに、日常でこの小説を想像してるんですよ(^_^)← (2014年9月16日 21時) (レス) id: 203bf3b31a (このIDを非表示/違反報告)
しょうくん(プロフ) - 移行おめでとうございます( ^ω^ )ますます目がはなせなくなってます。頑張ってください。ツアー当たりますように☆*:.｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆ (2014年9月11日 6時) (レス) id: 29a4e922d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えりも
| 作成日時：2014年9月11日 1時
