御神 ページ31
「ふむ。なほどな」
ヘンテコ男や、マフラー達の今までの経緯説明により
岩に腰を下ろした土蜘蛛さんは深く考え込んでいた。
「現段階で分かっていることは、ドウマと酒呑童子の存在。そして2人の霊能者。その霊能者とドウマの関係性。」
「でも、一体何が目的でそんなことしてるのかが謎だよね。一番肝心なところが分かんないんじゃどーしようもないし」
マフラーが真面目な報告してる隣で、狐はやる気なさげに尻尾の毛をマイブラシでブラッシングしていた。
それを横目で見ていたマフラーが、ついに我慢できなくなったのだろう。
声を荒らげる。
「キュウビ!!」
「なんだい?そんなに大きな声を出さなくても聞こえてるよ。」
「これは我々にとって大問題なんだ!少しは真面目に取り組め!!」
「はは。君の真面目っぷりには感服するよ。それと同時に君はとてもつまらない奴だ。ここでやる気を出してどうするんだい?出したところで状況は変わらないだろう?」
「貴様ッ」
そこで土蜘蛛さんが、止めぬか!と声を荒らげた。
マフラーは狐を睨みつつ、申し訳ありません。と小さく呟いた。
マフラーが不憫でならない。
「と、とにかくさ!土蜘蛛は何か知らない?」
天野くんがその場を取り持つように、おどおどと声を上げる。そんな天野くんを土蜘蛛さんはじっと眺め、口を開いた。
「知っておる。酒呑童子のことも、...ドウマという者の事もな」
土蜘蛛さんの言葉に皆がざわめく。
「ケータ。お主たちが出会ったドウマという者は酒呑童子と共にいたのだろう?」
「え!?あ、うん!!そうだよ!」
「なら吾輩の知るドウマに違いないであろう。亡者であるはずの酒呑童子をこの世に具現化させる術を持っておるのは、黄泉の契約を果たした者のみ...。御神の娘よ」
そこでいきなり土蜘蛛さんが私に振ってきて、ビクッとした。
変に裏返った声で、はヒィ。とか言ってしまう。
「...何故吾輩が名を名乗っていない筈のお主の名を知っているのか。気になっておるのだろう」
「え...あ、そりゃあ、まぁ...。」
「え?それって土蜘蛛がAの粘着ストーカーだから。じゃねーの?!」
ヘンテコ男の余計な一言は、土蜘蛛さんを無言の怒り状態にさせたんだろう。
土蜘蛛さんによるタイキック(累計3回目)をケツに喰らったヘンテコ男は、呻くこともしなくなった。
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ぼん(プロフ) - よもぎたん(´ω`*/)さん» こんばんわ!ありがとうございます!お名前変えたんですね^^*もしかして前もコメント下さったよもぎたんさんだったのですか!?←違ったらすみませんッカッパー回やっとこ見れました!俺のことディスってんの?でキュン玉持ってかれてしまいましたよ(*´Д`*)オチツケ (2015年12月2日 2時) (レス) id: 5b2ccc4cc0 (このIDを非表示/違反報告)
ぼん(プロフ) - ナッツ@まだ新年じゃないけど頭の中はHappy Newyearさん» こんばんわ^^*ありがとうございますー!そうなんです^^;私自身続くのか!と驚いていまして←妄想小説がここまで続けられるのも皆様のおかげだと思ってます!過去編もよろしくお願いしますm(_ _)m (2015年12月2日 2時) (レス) id: 5b2ccc4cc0 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎたん(´ω`*/) - 続編おめでとうございますっ!元ノアです!名前変更しました!(^_^)/これからも頑張って下さいね!あ、あと次のへんじの時にカッパーの回見れたか教えて下さい!! (2015年12月1日 19時) (レス) id: 594dce396d (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ@まだ新年じゃないけど頭の中はHappy Newyear - 続編おめでとうございます!このシリーズ長くなりそうですね、part4ができた時コメしそびれました(^^|||それでは過去編頑張ってください!!!(*´∀`)ノシ (2015年12月1日 17時) (レス) id: b77eab5f4a (このIDを非表示/違反報告)
ぼん(プロフ) - ロキさん» こんにちわ!はじめまして^^*コメントありがとうございます!過去編頑張って更新して参りますのでよろしくお願いしますm(_ _)m (2015年12月1日 17時) (レス) id: 5b2ccc4cc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぼん | 作成日時:2015年11月7日 1時