魍魎の蠢 ページ14
一気に力を込めて、捻るように魍魎が持つ霊力をねじ曲げた。
グニャっとした感覚が掌に伝われば、それは相手の霊力を掌握した印。そこに、無理矢理ねじ込むように自分の霊力を入れ込めば
ボムンッとなんとも言えない音と、煙を上げて魍魎がはじけ飛ぶ。
やった。と思ったのも束の間。
その巨体には痛くも痒くもないであろう小さなクレーターが空いただけだった。
「無駄だよ。言ったろう？魍魎は1匹じゃない何十万、いや何百万。もしかしたら億単位かもしれないね。」
「……クソッ！！」
少年が嘲笑したのと同時に、ズブリと影にその腕を差し入れる。
「さて、この魍魎の塊に僕の霊力を注ぐとどうなるでしょう」
冷徹な瞳が弧を描く。
瞬間。魍魎の影がギィイイイイイイ！！！！と悲鳴にも似た咆哮を上げた。
思わず飛び退いて、影から距離をとる。
ぼご、ぼご。と嫌な音を立てまるで苦しみ悶えるように姿を変える影。
その振動で、フミカちゃんのぐたりとした体も揺らされる。
「フミカちゃん！！！ッ」
その影は、徐々にその体色を濃い緑色へと変えていった。先程までは貧相だった腕が屈強になってゆき、ギラリとその瞳が赤い閃光を走らせる。
そしてミヂヂと、肉を割くような音と共に頭部を突き破る
巨大な二本の角。
「な、何よ！！アレ！！」
「……！」
それには流石のチチ女や、ノッポ男も驚愕の表情を隠せない。
「……鬼」
ぽそりと私の口から滑り出た言葉。
「ああ。紹介するよ。昔から僕に忠実な下僕……。酒呑童子。まぁ、魍魎の姿を変えただけのハリボテだけど。強いよ？」
にこりと、あどけない笑みを浮かべた少年が言った。
……………………………
「ッなんだよ！この妖気！！」
「あばばばばば…寒い、寒いですよぉおケータ君！！」
「ウィスパーがめっちゃプルプルしてる！！なんかキモイ！！」
その頃。大ガマ達は学校付近を取り巻く強大な妖気の最中にいた。
目先には校門。しかし、その短い距離を進むにつれ大ガマと、ウィスパーに走る痺れるような悪寒が走る。
やっとのことで校門にたどり着くが…
「っ！？」
そこには目には見えない壁があった。
大ガマが思い切り殴りつけるが、それはびくともしない。
「大ガマ！何なのこれ！？」
「…結界だな。俺達をことが済むまで入れねぇつもりだろ？…ケータ。ちょっと離れてろ」
「え？」
大ガマはケータを下がらせると、自分も少し下がる。
そして、構えるとギッとそこを睨みつけるように目を見開いた
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ぼん(プロフ) - よもぎたん(´ω｀*/)さん» こんばんわ！ありがとうございます！お名前変えたんですね^^*もしかして前もコメント下さったよもぎたんさんだったのですか！？←違ったらすみませんッカッパー回やっとこ見れました！俺のことディスってんの？でキュン玉持ってかれてしまいましたよ(*´Д`*)ｵﾁﾂｹ (2015年12月2日 2時) (
レス) id: 5b2ccc4cc0 (このIDを非表示/違反報告)
ぼん(プロフ) - ナッツ@まだ新年じゃないけど頭の中はHappy Newyearさん» こんばんわ^^*ありがとうございますー！そうなんです^^;私自身続くのか！と驚いていまして←妄想小説がここまで続けられるのも皆様のおかげだと思ってます！過去編もよろしくお願いしますm(_ _)m (2015年12月2日 2時) (レス) id: 5b2ccc4cc0 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎたん(´ω｀*/) - 続編おめでとうございますっ！元ノアです！名前変更しました！(^_^)/これからも頑張って下さいね！あ、あと次のへんじの時にカッパーの回見れたか教えて下さい!! (2015年12月1日 19時) (レス) id: 594dce396d (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ@まだ新年じゃないけど頭の中はHappy Newyear - 続編おめでとうございます！このシリーズ長くなりそうですね、part4ができた時コメしそびれました(^^|||それでは過去編頑張ってください!!!(*´∀`)ﾉｼ (2015年12月1日 17時) (レス) id: b77eab5f4a (このIDを非表示/違反報告)
ぼん(プロフ) - ロキさん» こんにちわ！はじめまして^^*コメントありがとうございます！過去編頑張って更新して参りますのでよろしくお願いしますm(_ _)m (2015年12月1日 17時) (レス) id: 5b2ccc4cc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼん | 作成日時：2015年11月7日 1時
